次回例会は、世界でも大変珍しいタンバリンの専門家、“タンバリン博士”こと田島隆さんの登場です。
今回のブログでは、田島隆さんへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
制作協力 ハーモニーフィールズ
今回のブログでは、田島隆さんへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
制作協力 ハーモニーフィールズ
田島隆さん
―はじめにタンバリンという楽器について教えていただけますか?
しかし世界各地には、同じような枠に皮が張ってある太鼓が古くから存在していて、その起源は紀元前まで遡ります。考古学的記録に初めて登場するものは、紀元前5600年、つまり今から7600年前にチャタル・ヒュユク(現在のトルコ辺りの村)ですが、他にも世界各国の壁画や土偶などに描かれています。またギリシャ神話を始めとする各地の神話にも登場します。
こういった枠に皮が張ってある太鼓を「フレームドラム」と総称しますが、フレームドラムは他の太鼓の起源と言われていて、神事や祭事などに使われていたようです。
初めは枠に皮が張ってあるシンプルなフレームドラムでしたが、打つ事でより響くように共鳴するツールが付き始めました。ある地域は小さなシンバル、ある地域は枠の内側に小さなリングをぶら下げているもの、またある地域では皮の裏に響き線を張ったもの、そしてある地域では両面に皮を張り、中に木の実などを入れたもの・・・地域によって共鳴するツールが少しずつ違いながら発展していきました。
時代が大きく経ち、クラシック音楽がヨーロッパに誕生しますと、モーツァルトの時代辺りから次第に打楽器が登場するようになり、その時にイタリアで伝わってきたタンブレッロやバスク地方のパンデロアという楽器を元にして作られたオーケストラ用の楽器がタンブール・ド・バスク(バスク地方の太鼓)と呼ばれ、それが次第にタンバリンと呼ばれるようになったようです。そしてクラシック音楽でのタンバリンの演奏法はそれまでのような皮の音を響かせる、いわゆる太鼓の様な扱いではなく、皮を強く叩いたりジングルの鳴りを重要視した奏法へと変わっていきました。
そしてヨーロッパのクラシック音楽が全世界に広がっていき、後に日本にも入ってきました。クラシックの音楽と共に多くの楽器も入ってきて、その中でタンバリンは、 学校などの教育用の楽器として広く知られるようになりました。また西洋ではロックやフォークミュージック、日本でもグループサウンズが流行した頃に、歌手が片手にタンバリンを振りながら演奏している光景も良くみられました。その中で、皮の必要性がないということで取り外されます。これがいわゆるカラオケなどで使われる「モンキータンバリン」です。ちなみにこの呼び名は日本のみで、正式名称はヘッドレス・タンバリン(=皮のないタンバリン)です。
最初に言いました「タンバリンは4種類」というのは、このようにクラシック音楽と共に普及した「タンバリン」と名の付く楽器がこれだけということで、世界には「叩く」「小さな太鼓」という意味の名前を持つ太鼓がたくさんあります。
例えばインドやペルシャでは「ダフ」(小さな太鼓、手で持って叩く太鼓の意)、トルコや中東では「ベンディール」(手で持って叩く太鼓)、他にもタンブレッロやタンブーラやタンブロー・・・など無数にあるのですが、全部その語源は「手で持って打つ小さな太鼓」という意味のようですね。本当にどこが発祥か分からないぐらい各地に同じような枠に皮が張ってある太鼓が伝わっていることは、本当に不思議です。
―田島さんはどういう音楽体験を経て、タンバリンに出会われたのでしょうか。
田島さん 実はタンバリンは僕の中ではわりと最近なのです。
最初の音楽体験は、4歳の時のエレクトーンでした。当時エレクトーン奏者だった松田昌さん(注:三木労音では2017年にピアニカ奏者として出演)のコンサートへ親に連れていってもらったことがきっかけでした。当時まだ電子音楽は珍しく、たった一つの箱から低い音や高い音のメロディー、和音、リズム、言ってみればオーケストラのような音を一人で演奏していることにすごく驚き、親に頼んで習わせてもらいました。
エレクトーンというのは、トランペット、バイオリン、チェロ、ギターなどあらゆる種類の楽器の音が入っていて、リズムもサンバとかボサノバとか、いろんなパターンが入っているのですが、次第に今度はひとつひとつの音色に、この楽器はどんな楽器なのだろうと無限に関心が広がっていきました。一方で当時流行っていたテクノポップなどのエレクトリックミュージックにも興味が沸き、とにかく音が出るもの全部に興味があるような子供時代でした。
そして幸運だったことに、親に買ってもらったエレクトーンを家に運んでくれた運送業者の人が、この楽器を練習するのなら録音の仕方を教えてやろうと、ラジカセ二台を使って多重録音(片方のラジカセで最初録音した音を再生しながら演奏し、もう片方のラジカセでそれを録音する)、いわゆるオーバーダビングのやり方を教えてもらい、それを延々とやったら何十人の編成が一人でできるので、もうそれに完全にはまってしまいました。身の回りのいろんなものを叩いてリズムを作って、それをオーバーダビングしたり、自分で歌ったり、ちょっとしたメロディーを作ったり、学校から帰ってきたらひたすら作品作りにいそしんでいました。また近所の水道工事をやっていた人からいらないプラスチックの水道菅をもらってきて、火で炙って(今思えば危険でした)ぐるっと巻いてトランペットみたいな管楽器にして吹いたり、いろんなことをしていました。
それで中学生になった時に吹奏楽部に入って、晴れて本物の管楽器に触れることになり、それから高校までチューバ、クラリネット、トロンボーンと色々やらせてもらいました。そうこうしながらもオーバーダビングによる作品作りの趣味はずっと続いて、いろんな楽器を入れたりしていましたが、高校三年生の時にギターを入れたくなって、夏休みに友達にエレキギターを借りて録音しました。これは面白い楽器やなと思い、一旦返したもののその後ギターにすごくはまっていきました。それまで鍵盤楽器が中心でしたが、ドレミの音が固定されているエレクトーンに対し、ギターはチョーキング(弦を引っ張って音程を変える)やチューニングで音を変えることができる、その時の自分にとっては信じられないくらいの自由度を感じて、そこから急にギタリストに転向していきました。
ギタリストとして活動する間も、ドラム奏者をしたり、曲を作って提供したりと散らかったような状態でしたが、39歳の時、学生時代の友人に見せてもらったアメリカのハードロックバンド「Mr.BIG」のライブビデオを見たことが、大きな転機になりました。
ご存じでしょうか?ギタリストのポール・ギルバートとベーシストのビリー・シーンが電気ドリルの先端にピックを付けてそれぞれギターとベースを演奏するというパフォーマンス。それに衝撃を受けたのです。電気ドリルは日本のマキタ製でした(笑)。これをやってみたいと思いながら、でもマキタのドリルは高いし、ポール・ギルバートはマキタでないとダメと書いてあったし(笑)。悶々としていて、結局買わずに手をドリルみたいに回して、これで何とかなれへんかなと思ったのです(笑)。子供の時に見た「ゲッターロボ」のゲッター2になりきって(笑)。でも最初からそれでギターを弾くと弦に手がこすれて痛そうなので、まずは太鼓で試してみよう、と手にしたのが小学校のタンバリンだったのです。
そうして打ってみたら想像を絶する音が出たのです。いわばドラムのソロでいろんな太鼓を一度にドドドーンと叩いているような音でした。その時に、タンバリンって単純な音しか出ない子供の楽器って思っていたことが覆された、これはひょっとして世界的な大発見じゃないかなと思いました。それで打楽器をやっている知人に見てもらったところ「タンバリンでそんな音や奏法は聞いたことがない。タンバリン専門の奏者になるしかないよ」って言われ、その言葉を真に受けて僕はタンバリン奏者になりました。
さらに、ちょっとドリルみたいにと思っただけで自分の想像を絶する音が出たので、これは相当ポテンシャルの高い楽器かもしれないと。よく見たら太鼓で、かつシンバルがついているから、これドラムセットと同じ音が出せるのじゃないかと思い、自分で打ち方など研究をし始め、それからどんどんとタンバリンにのめり込んで、現在に至っています。
最初の音楽体験は、4歳の時のエレクトーンでした。当時エレクトーン奏者だった松田昌さん(注:三木労音では2017年にピアニカ奏者として出演)のコンサートへ親に連れていってもらったことがきっかけでした。当時まだ電子音楽は珍しく、たった一つの箱から低い音や高い音のメロディー、和音、リズム、言ってみればオーケストラのような音を一人で演奏していることにすごく驚き、親に頼んで習わせてもらいました。
エレクトーンというのは、トランペット、バイオリン、チェロ、ギターなどあらゆる種類の楽器の音が入っていて、リズムもサンバとかボサノバとか、いろんなパターンが入っているのですが、次第に今度はひとつひとつの音色に、この楽器はどんな楽器なのだろうと無限に関心が広がっていきました。一方で当時流行っていたテクノポップなどのエレクトリックミュージックにも興味が沸き、とにかく音が出るもの全部に興味があるような子供時代でした。
そして幸運だったことに、親に買ってもらったエレクトーンを家に運んでくれた運送業者の人が、この楽器を練習するのなら録音の仕方を教えてやろうと、ラジカセ二台を使って多重録音(片方のラジカセで最初録音した音を再生しながら演奏し、もう片方のラジカセでそれを録音する)、いわゆるオーバーダビングのやり方を教えてもらい、それを延々とやったら何十人の編成が一人でできるので、もうそれに完全にはまってしまいました。身の回りのいろんなものを叩いてリズムを作って、それをオーバーダビングしたり、自分で歌ったり、ちょっとしたメロディーを作ったり、学校から帰ってきたらひたすら作品作りにいそしんでいました。また近所の水道工事をやっていた人からいらないプラスチックの水道菅をもらってきて、火で炙って(今思えば危険でした)ぐるっと巻いてトランペットみたいな管楽器にして吹いたり、いろんなことをしていました。
それで中学生になった時に吹奏楽部に入って、晴れて本物の管楽器に触れることになり、それから高校までチューバ、クラリネット、トロンボーンと色々やらせてもらいました。そうこうしながらもオーバーダビングによる作品作りの趣味はずっと続いて、いろんな楽器を入れたりしていましたが、高校三年生の時にギターを入れたくなって、夏休みに友達にエレキギターを借りて録音しました。これは面白い楽器やなと思い、一旦返したもののその後ギターにすごくはまっていきました。それまで鍵盤楽器が中心でしたが、ドレミの音が固定されているエレクトーンに対し、ギターはチョーキング(弦を引っ張って音程を変える)やチューニングで音を変えることができる、その時の自分にとっては信じられないくらいの自由度を感じて、そこから急にギタリストに転向していきました。
ギタリストとして活動する間も、ドラム奏者をしたり、曲を作って提供したりと散らかったような状態でしたが、39歳の時、学生時代の友人に見せてもらったアメリカのハードロックバンド「Mr.BIG」のライブビデオを見たことが、大きな転機になりました。
ご存じでしょうか?ギタリストのポール・ギルバートとベーシストのビリー・シーンが電気ドリルの先端にピックを付けてそれぞれギターとベースを演奏するというパフォーマンス。それに衝撃を受けたのです。電気ドリルは日本のマキタ製でした(笑)。これをやってみたいと思いながら、でもマキタのドリルは高いし、ポール・ギルバートはマキタでないとダメと書いてあったし(笑)。悶々としていて、結局買わずに手をドリルみたいに回して、これで何とかなれへんかなと思ったのです(笑)。子供の時に見た「ゲッターロボ」のゲッター2になりきって(笑)。でも最初からそれでギターを弾くと弦に手がこすれて痛そうなので、まずは太鼓で試してみよう、と手にしたのが小学校のタンバリンだったのです。
そうして打ってみたら想像を絶する音が出たのです。いわばドラムのソロでいろんな太鼓を一度にドドドーンと叩いているような音でした。その時に、タンバリンって単純な音しか出ない子供の楽器って思っていたことが覆された、これはひょっとして世界的な大発見じゃないかなと思いました。それで打楽器をやっている知人に見てもらったところ「タンバリンでそんな音や奏法は聞いたことがない。タンバリン専門の奏者になるしかないよ」って言われ、その言葉を真に受けて僕はタンバリン奏者になりました。
さらに、ちょっとドリルみたいにと思っただけで自分の想像を絶する音が出たので、これは相当ポテンシャルの高い楽器かもしれないと。よく見たら太鼓で、かつシンバルがついているから、これドラムセットと同じ音が出せるのじゃないかと思い、自分で打ち方など研究をし始め、それからどんどんとタンバリンにのめり込んで、現在に至っています。
―田島さんは現在、どれくらいの種類のフレームドラムをお持ちですか。
田島さん どうでしょう、100種類以上はありますが、数えきれていません(笑)。
2024年に「世界を巡るタンバリン100」という本を出版したのですが、その時編集者から出版するにあたって100種類のタンバリンを紹介するというコンセプトにしたいと言われ、その時何種類あるか自分で把握していなかったので、もし足りなければ他の人に協力をしてもらって100種類にしましょうと、帰って数えてみたら普通に100を超えて全然大丈夫でした(笑)。逆にこれは入れたいけれど入らないからどっちにしよう、みたいな感じになっちゃって。なので120種類ぐらいは多分ありますね。
それでもまだ私も知らないものもきっとたくさんあるし、知っているけど持っていないものもあります。例えば、フィンランドのサーミ族が使っているあのフレームドラムのように、シャーマンが使っているドラム。そういうのは楽器ではないので、楽器屋さんで売っていないし、その人からもらうわけにはいかない。あと楽器奏者が自分で演奏するために自分で楽器を作る事が結構あり、そういう場合は予備の楽器なんかはもちろんないですし、売るために作っていない。そういう楽器は手に入りにくいのです。また海外の国は、同じ地域でも時代によって国境線が変わり、その都度文化も替わることから、同じ国に何種類も楽器がある場合もあります。
でもたくさん楽器を持っているからといってもあくまで演奏するためであって、コレクターではないです。見た目から全く音が想像できない、またこの音がどうやってこの楽器から出るのか、構造がどうなっているのか、そういう興味から手に入れることはあります。
2024年に「世界を巡るタンバリン100」という本を出版したのですが、その時編集者から出版するにあたって100種類のタンバリンを紹介するというコンセプトにしたいと言われ、その時何種類あるか自分で把握していなかったので、もし足りなければ他の人に協力をしてもらって100種類にしましょうと、帰って数えてみたら普通に100を超えて全然大丈夫でした(笑)。逆にこれは入れたいけれど入らないからどっちにしよう、みたいな感じになっちゃって。なので120種類ぐらいは多分ありますね。
それでもまだ私も知らないものもきっとたくさんあるし、知っているけど持っていないものもあります。例えば、フィンランドのサーミ族が使っているあのフレームドラムのように、シャーマンが使っているドラム。そういうのは楽器ではないので、楽器屋さんで売っていないし、その人からもらうわけにはいかない。あと楽器奏者が自分で演奏するために自分で楽器を作る事が結構あり、そういう場合は予備の楽器なんかはもちろんないですし、売るために作っていない。そういう楽器は手に入りにくいのです。また海外の国は、同じ地域でも時代によって国境線が変わり、その都度文化も替わることから、同じ国に何種類も楽器がある場合もあります。
でもたくさん楽器を持っているからといってもあくまで演奏するためであって、コレクターではないです。見た目から全く音が想像できない、またこの音がどうやってこの楽器から出るのか、構造がどうなっているのか、そういう興味から手に入れることはあります。
―どのようにしてそれぞれの楽器の叩き方を習得されたのですか。
田島さん よく「世界中を回って習ったのですか」と聞かれるのですが、世界中も回ってないし、習ってもないです。元々子どもの頃から、習うより自分の中から湧き出てくるものをやると、生意気ながら決めてやってきました。タンバリンをやる中で思ったことは、形や皮の材質などに奏法のヒントが隠されている、特に歴史が古ければ古いほどそれが顕著で、打った時に鳴る音、その鳴らし方から、演奏するうちにだんだん進化していったことに気づくのです。例えばリングがぶら下がっていたら、楽器を倒したらジャンと音が鳴る、揺さぶったらシャンシャンと鳴るとか。何というか、奏法とリンクしているのです。現代の電子楽器は発音と奏法とがリンクしていませんが、太鼓のような原始的な楽器であればあるほど、奏者と作り手が工夫をしながら楽器の形が変化していき、それに伴って奏法も変化し成長していった痕跡があり、そこから奏法を辿ることもある。そうやっていくとほぼ正解というか、間違った方向には行かないですね。
その反対に、この楽器がこうなったら面白いのにな、そんな楽器ってないのかなと探してみて、なかったら自分で作ります。例えば、他の楽器にタンバリンの要素を組み込む、ギターや管楽器にジングル(小さいシンバル)をつけて叩きながら弾く、振りながら吹くとどうなるか(笑)。なんか子どもの時にやっていたことと変わっていませんね(笑)。
先ほどタンバリンでドラムセットみたいな奏法を研究したと言いましたが、タンバリン自体もドラムセットに近づけようと、スネアドラムの響き線を付けて、タムとバスドラムの違いを出すために音の高さを変えられるようにしたり、ハイハットのようにジングルを開け閉めできるスイッチをつけたり・・・そうして出来た楽器が、私の代名詞的な楽器「タジバリン」です。
その反対に、この楽器がこうなったら面白いのにな、そんな楽器ってないのかなと探してみて、なかったら自分で作ります。例えば、他の楽器にタンバリンの要素を組み込む、ギターや管楽器にジングル(小さいシンバル)をつけて叩きながら弾く、振りながら吹くとどうなるか(笑)。なんか子どもの時にやっていたことと変わっていませんね(笑)。
先ほどタンバリンでドラムセットみたいな奏法を研究したと言いましたが、タンバリン自体もドラムセットに近づけようと、スネアドラムの響き線を付けて、タムとバスドラムの違いを出すために音の高さを変えられるようにしたり、ハイハットのようにジングルを開け閉めできるスイッチをつけたり・・・そうして出来た楽器が、私の代名詞的な楽器「タジバリン」です。
―田島さんが伝えたいタンバリンの魅力とはどんなところでしょうか。
田島さん 楽器としてはやっぱり何と言っても、一般的に思われているイメージと実際のポテンシャルとのギャップの大きさですよね。多分どんな楽器でもあると思いますが、それがはっきり分かると思います。
タンバリンという楽器は打楽器の奏法の主な3つの奏法「叩く」「振る」「擦る」、この3つの奏法が全部できる楽器、ということが音楽辞典やウィキペディアに書いてあります(笑)。
叩く打楽器は太鼓など、振る打楽器はマラカスなど、擦る打楽器はギロなど・・・と色々ありますが、この奏法がタンバリンひとつで全部できる、しかもそれぞれの奏法を別々にではなく同時にすることができる。片方の手で振りながらもう片方の手で打つ、まあちょっと難しいですけどね。そうしたら複数の人が演奏しているような音になるのです。
それと、タンバリンは素手で音が出る部分に直接触れる打楽器で、皮に触れると皮の音が鳴るし、金属部分に触れると金属の音が鳴る。当たり前ですが、これが精神衛生上とても良いのです(笑)。気持ちいい。バイオリンは弓を介しているし、ギターはもちろん手で弾く部分はありますが、右手だけでなく左手で押さえるなど複雑なところがある、鍵盤楽器はハンマーが叩く・・・その点タンバリンは音を出す動作が身体と直結しているので、気持ちが良いのです。セルフマッサージみたいな感じといえばいいのでしょうか。
―最後に7月26日のコンサートの聞きどころを教えてください。
田島さん チラシのタイトルが「あなたの知らないタンバリンの世界」となっているように、先ほどと重複しますが、一般的にタンバリンの知られている音とはもう全然違う音が聞こえてくる、今聞こえている音は全部タンバリンから出ている音という発見、太鼓の音、シンバルの音はもちろん、他にいろんな音が聞こえますし、その上メロディーも聞こえてくる、それがひとつのタンバリンから聞こえてくるということはぜひ聞いてもらいたいです。ひいては私が最初にタンバリンを叩いた時の驚き、もっと言うとエレクトーンの音を初めて聞いた時のようなひとつの楽器から全部の音が鳴っている不思議さ、そういう感覚を感じてもらえたら嬉しいですね。
プログラムはソロ演奏もやりますが、宮川真由美さんのピアノにもサポートしてもらいます。ピアノとパーカッション、ピアノとドラムなどはよくありますが、ドラムじゃなくてタンバリンでここまで行けますよ、といったところにご期待ください。その中でひとつ演奏する曲を紹介しますと、モンティの「チャルダシュ」を演奏します。この曲は大体バイオリンなどでメロディーを演奏しますが、それをタンバリンでやります。太鼓って普段ほぼ伴奏側ですが、タンバリンがメロディーを奏でて、ピアノに伴奏してもらう、という自分の中でのひとつの夢を披露します。
それと、コンサートはステージで演奏する人、客席で聴く人と分かれているよりも、聴くことは音楽をやっているのと変わらない、いわば聴き手も芸術家であると思っています。だから両方で受け取り合うことができれば音楽はもっと楽しめる。そのために私は演奏をするともいえます。
私がドリルのようにタンバリンを叩いたことで音がこんなに変わるということは、他の楽器、他の道具もちょっと視点を変えれば面白いことになるかもしれない、そんなひとつのきっかけになれば幸いです。
プログラムはソロ演奏もやりますが、宮川真由美さんのピアノにもサポートしてもらいます。ピアノとパーカッション、ピアノとドラムなどはよくありますが、ドラムじゃなくてタンバリンでここまで行けますよ、といったところにご期待ください。その中でひとつ演奏する曲を紹介しますと、モンティの「チャルダシュ」を演奏します。この曲は大体バイオリンなどでメロディーを演奏しますが、それをタンバリンでやります。太鼓って普段ほぼ伴奏側ですが、タンバリンがメロディーを奏でて、ピアノに伴奏してもらう、という自分の中でのひとつの夢を披露します。
それと、コンサートはステージで演奏する人、客席で聴く人と分かれているよりも、聴くことは音楽をやっているのと変わらない、いわば聴き手も芸術家であると思っています。だから両方で受け取り合うことができれば音楽はもっと楽しめる。そのために私は演奏をするともいえます。
私がドリルのようにタンバリンを叩いたことで音がこんなに変わるということは、他の楽器、他の道具もちょっと視点を変えれば面白いことになるかもしれない、そんなひとつのきっかけになれば幸いです。
6/8ホテルグランヴィア大阪にて取材
<プロフィール>
田島隆(タンバリン)
世界で最も珍しいタンバリン専門の演奏家。ドラムセットの音やあらゆるパーカッションの音、さらには音階やメロディー演奏が可能なオリジナルタンバリンを演奏し脚光を浴びる。そして世界各国に存在するすべてのタンバリンやフレームドラムを演奏できる日本で唯一の演奏家でもある。
幼少期より管・弦・打・鍵盤楽器を習得し、また作曲もする。その経験を生かし独自の演奏方法や楽器製作など、かつてない方法論で音楽を表現する。そのオリジナルタンバリンと世界のフレームドラムを使い、国内外で演奏する。世界中のフレームドラムを学ぶための教室を各地に持ち、また各国のフレームドラムを作るためのワークショップも行っている。
ワールドフレームドラムフェスティバル「Tamburi Mundi」など海外のフレームドラムフェスティバルに初めて日本人のメンバーとして招待される。
リットーミュージックより出版された世界中のフレームドラムを100種類オールカラーで紹介、動画視聴もできる書籍 「世界を巡るタンバリン100」の著者でもあり、記念カレンダーも販売中。
ウェブサイト https://tazy.jp/
宮川真由美(ピアノ)
3歳より鍵盤楽器に親しむ。大阪音楽大学 器楽学科ピアノ専攻卒業。
クラシックを基礎に、ジャズ、ラテン、邦楽、民族音楽などジャンルを越えた幅広い音楽活動を展開。ライブやコンサート出演のほか、アーティストサポート、作編曲など多方面で活躍している。
躍動感あふれる演奏スタイルから「踊るピアニスト」とも称される。
主な受賞歴に、大阪国際室内楽コンクール(フェスタ部門)銀賞、金沢ジャズコンペティション優勝、奈良大仏フェスティバル グランプリ。
そのほか、ジャズライブや各種イベント、地域コンサートなどに多数出演し、ジャンルを越えて音楽の魅力を伝えている。
三木労音6・7月例会(第213回)
あなたの知らないタンバリンの世界
田島 隆 (タンバリン博士)
2026年7月26日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(田島隆タンバリン例会から参加希望の方は6・7月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。











































