2025年4月28日月曜日

【次回例会紹介】アカペラの街・神戸が誇る3つのグループから、手練れの歌い手が集結したスペシャルユニット ― 8692 (アカペラユニット)

次回例会は、男女混声のアカペラユニット8692にご登場いただきます。
今回のブログでは、8692のメンバーへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)

8692メンバー
(写真左からRennさん、HARUさん、IWAjIさん、MAHさん、Gottiさん)



―8692とはどのようなグループでしょうか?

IWAjIさん 3つのアカペラグループから集まった男性三名、女性二名、合わせて五人組の混声アカペラユニットです。86年生まれのメンバーと92年生まれのメンバーで作ったユニットなので8692です。
歌っている曲のジャンルは、J-POP、昭和の曲や、ジャズ、洋楽ナンバーなど、数多くレパートリーにしています。その中で大人っぽい雰囲気、上質な雰囲気を作りたいと思っています。

―メンバーお一人ずつ、所属グループ、ご自身のアカペラ歴とアカペラに関心を持ったきっかけを教えてください。また、自分のキャラクターを表す曲を1曲挙げるとすれば?

HARUさん 2023年に三木労音で25周年公演をさせていただきましたクイーンズ・ティアーズ・ハニーという女性だけのアカペラグループに所属をしています。アカペラ歴は19年目になり、これまでの人生の半分をアカペラに費やしてきたのだなと最近思いました。きっかけは2023年のインタビューでもお話しましたように、三木市で「音卵(おんたま)」というアマチュアのアカペラグループに加入した時です。当時アカペラグループ宝船が地元のジャズカフェベイシーでライブをされた時に、音卵でオープニングで出演させてもらい、その頃から本腰を入れて練習を始め、そのつながりから今のネストという音楽事務所に入りました。
キャラクターを表す1曲ですか。なかなか選びきれませんが、1曲選ぶとしたらやっぱり私は情熱的な曲を歌ってる時に生きている実感がしますので、『エルクンバンチェロ』というラテンの曲かなと思います。

MAHさん 私もHARUちゃんと同じく女声アカペラグループ「クイーンズ・ティアーズ・ハニー」でリードボーカルをしています。アカペラ歴は17年ぐらいです。アカペラに関心を持ったきっかけは今のネストに入った時で、知り合いの人がネストでプロを目指す育成グループを作っていて、メンバー募集のオーディションに誘われました。それまで私はアカペラ未経験で、ネストで初めてアカペラを知りました。
自分のキャラクターを表す曲は全く想像がつかないんですけど、8692のレパートリーで言うと、温かいイメージのあるいきものがかりさんの『ありがとう』かなと思いました。

Gottiさん 僕はザビエルズという男声アカペラグループでリーダーをしています。アカペラを始めたのは学生時代ですけど、本格的に始めたのはネストに入ってからです。
僕は大学を卒業して一度就職しましたが、やはり好きなことを仕事にしたいと思うようになり、神戸にネストというアカペラを専門にしている事務所があるというのを知って、オーディションを受けて事務所に入りました。それから数えて15年ぐらいが経ちました。
僕の1曲は、8692では僕がリードボーカルを取る数少ない曲の中から、ジプシー・キングスの『ボラーレ』です。8692の中では僕はひょうきんな、ちょっと砕けた感じのキャラクターを出したいと思っていますので、曲の中でちょっとボケを挟んだりして、皆さんを盛り上げたいと思います。

Rennさん 僕もザビエルズで、ベースボーカルを担当しています。僕が中学高校の時に「ハモネプリーグ」というテレビ番組があり、それでアカペラを知りました。さらにボイスパーカッションというパートに興味を持ちまして独学で練習していましたが、できる人に直接教えてもらいたいと、大学入学を機にアカペラサークルに入りました。ここから数えるとアカペラ歴は15年ぐらいです。
大学に入って最初はボイスパーカッションをしていましたが、先輩から「お前ちょっと声が低いからベースもやってみたら」と誘われて、ベースもやるようになりました。
大学2年生の時に、サークルのバンドでザビエルズのライブのオープニングアクトに出たことがきっかけでザビエルズと初めて出会い、半年後に大学をやめて神戸に拠点を移し本格的にプロ活動を始め、その後ザビエルズに加入して今に至ります。
自分を表す曲というと、ベースをやっていますので分かりやすく『スタンド・バイ・ミー』でしょうか。8692でも歌っています。曲中、僕以外の四人がそれぞれリードボーカルを交互に歌うのですが、僕だけは途中「喋る」というコーナーがありますので、注目してください(笑)。

IWAjIさん 僕以外はみんな三木労音例会出演経験者とさっき知って、びっくりしました(笑)。女性二人は知っていたのですが、男性二人も「黒船」で出演(※2021年1月例会)していたのですね。
所属グループは8692の中では唯一シュガーズというグループからやってきており、シュガーズではリーダーをやっております。アカペラを知ったのはレンと同じで、中学3年の時ハモネプを見たことがきっかけです。中学高校の頃に少しだけアカペラにチャレンジしたことはありますが、実際にアカペラ歴として始まったのは大学でアカペラサークル入ってからです。そこから数えると丸20年、今年で21年目のアカペラ歴があることになります。
自分のキャラクターを表す曲と言うと、歌って気持ちが入る、人気がある曲では秦基博さんの『泣き笑いのエピソード』(NHK朝ドラ「おちょやん」の主題歌)をあげたいのですが、実際の自分の性格はそんなに素直ではない(笑)ので、8692で歌っているガーシュインの『サマータイム』が、5拍子で途中リズムも変わったりとすごい癖があるアレンジで、多分僕もそういう奴だと思っています(笑)。

―皆さんのお話の中にも出てきた「神戸のアカペラ事務所ネスト」について教えてください。

Gottiさん 僕たちそれぞれのグループが所属しているアカペラに特化した音楽プロダクションで、全国的にも他にない音楽事務所だと思います。遡ること阪神大震災後、チキンガーリックステーキという男声アカペラのパイオニア的グループが誕生し、CASHBOXというライブハウスの存在と共にアカペラの人気が高まってきた中で、チキンガーリックステーキを支えてきた今の社長が立ち上げられたのがネスト事務所です。その後様々なアカペラグループを輩出し、「アカペラの街・神戸」というイメージを作ったひとつの要素になっているかなと思います。

MAHさん ネストには育成グループというものがありまして、私が声をかけてもらった時はV&V(ビアンビ)という育成グループがあり、私も最初そこに入っていたのですが、プロのグループでメンバーが脱退してメンバーを探さないといけない時に、育成グループから力をつけた人がメンバーに入ったり、育成グループの中で演奏レベルが上がってくればそこからプロのグループができたり、そういう機会があります。

IWAjIさん 昔、ネストの社長は外の方から「工場長」と言われていたことがありました。ネストに入れば誰でもプロになれる、言い方は少し語弊があるかもしれないですが、それぐらい「やる気さえあれば誰でも絶対プロに仕立てあげる」という強い社長のマインドのおかげで、ずっと多くのグループを擁しながら続けていられる事務所であると思います。

―8692の結成のきっかけと、このグループのコンセプトを教えてください。

Rennさん きっかけは5年前のコロナ禍の時期、あの時それぞれのグループでの活動がほとんどストップしてしまう中、ネストのみんなで何かできることがないかと考え、グループの垣根を超えたユニットが複数生まれました。その中で各グループの活動歴が長い人たちで組んだのが8692です。

HARUさん あのコロナ禍中は集まれないという状況があったじゃないですか。なのでそんなに集まってたくさん練習をしなくても瞬発力で演奏できるメンバー、またGottiやIWAjI君、そして私もですが、メインのグループでアレンジを担当している楽譜をかけるメンバーで、普段ならやらないような特別感のするライブをネット配信でやろうということが初めでした。

IWAjIさん 冒頭に言いました「上質なアカペラを作りたい」というのは後から固まってきたもので、最初は歴が長いメンバーだからこそできるような企画、例えば30分で即興アレンジをしたり、演奏する中で即興的に各メンバーのパートをチェンジしたり、そんな企画をやるために結成しました。

HARUさん このユニットも5年になるので、最初に集まった時よりお互いに補い合うことが出来るように感じています。アカペラは、一人一人の声だけでは大したことはできませんが、五人で声を出した時に、どういうところを自分が補えばいいか、また自分が足りないところを隣の人がやってくれているとか、そういう信頼関係がすごく大事だと思います。8692で5年が経ち、いい時期に三木でコンサートができることを嬉しく思います。

―メンバーお一人ずつ、あらためてご自分にとってのアカペラの魅力を教えてください。

IWAjIさん すごく原点的なことですが、人の声だけで演奏するというところです。すごく当たり前のことですがこれがやっぱり魅力かなと。これが根っこにあり、そこから枝分かれをして、一つはメンバーさえ集まればどこでもできる、もう一つは声だけなのにこんなことができるのかと思わせる、「声のサーカス」といえるような曲芸的、刺激的なところ、そしてもう一つは人の声は喋るために使うので、楽器の音色よりも気持ちが伝わりやすい。そんな声が合わさると、その効果はさらに大きくなるでしょう。あと声という楽器は本当に同じものがない、もちろん楽器もそうですが、人の声は本当に一人ひとり誰もが違っていると思いますので、集まるメンバーによって全然違うカラーが出るというのも魅力で、この8692のメンバーでないと出せない音色があるというのも魅力だと思います。

Rennさん アカペラの魅力は挙げるときりがないですが、メンバー同士で顔を見合わせてできるということがすごくいいなと最近思うことがありました。一人だと味わえない、オーケストラぐらい人数が多くてもなかなか難しい。一方楽器などの普通のバンドでも顔を見合わせることはできると思うのですが、アカペラの場合はさらに顔色を伺うというほどで、今隣にいる人がどんな表情、気持ちで歌っているのかが見えやすい、それがいいところだなと。最近もザビエルズのライブ中に思いました。

Gottiさん 僕も数ある中で強いてあげるとすれば、アカペラはチームプレーであることと思います。日時を合わせて集まり、声色などを揃えていくなどかなり手間がかる、その手間を経て一人では出来ないものが出来るというところが魅力だと思います。メインのグループと並行して他のユニットの日程を合わせていく、そこに練習までの準備、ライブまでの準備もついてきます。あとはメンバーも人間同士、気持ちの読み合いや気の使い合い―僕ができているかどうかは別の話ですが―も大事で、それらの面倒くささを乗り越えてこそ、聞く人にも伝わるものがあるのだと思います。

MAHさん 私もアカペラは人の声だけで音楽を成立させるという、すごくシンプルなところが魅力だと思います。8692にはアレンジを出来る人が三人いるのですが、編曲する人によっても個性が出ます。キューティーハニーでは主にHARUちゃんがアレンジをしていますが、楽譜を見た時にこういう風に歌って欲しいのかなということを、練習で具体的に詰めていき、練習や本番で上手くできた時はすごく気持ち良いです。あと、家での練習は一人ですけど、みんな揃って歌うとグッと入るものがあり、そこで掴んでいくところもいいなって思いますね。私たちが気持ちよく歌えているのがお客さんに伝わっていたら嬉しいです。

HARUさん キューティーハニーで普段やっている私のアレンジのやり方は、メンバーそれぞれのものまねをしながら各パートの楽譜を書いていくというものですが、8692では男性パート、特にベースのレン君の音などは絶対出ないので、8692ではそれぞれがこういう風に歌うだろうなと想像しながら楽譜を書いています。楽譜もすでにあるものをするのもいいのですが、新たに作っていく作業も大事にしています。それぞれの特徴を活かしながら違う声同士がまとまって曲になる、メンバー一人ひとりが活きるように楽譜を書けると大成功!。その辺りも今回は聞いてほしいです。

―最後に三木労音例会への抱負をお願いします。

MAHさん 三木労音では年に6回コンサートを開催されておられ、いろんな音楽を聞かれているお客様が多いと思いますが、8692の混声グループだからこその重厚なハーモニーを表現できたらいいなと思っています。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。

Rennさん 楽器には出せないアカペラの魅力を、三木市の皆さんに楽しんでいただきたいです。個人的にも三木に歌いに行くのはかなり久しぶりなので、三木の皆さんに会えるのも楽しみにしております。全力で頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。

Gottiさん ザビエルズでもこれまで三木市には定期的にライブを行っていた時期もあり、またFMみっきぃでは番組をやらせていただいていたこともありますので、三木には非常に親近感を感じています。久しぶりに三木の皆さんと会えるというのを楽しみにしていますし、黒船でも出演させていただいた素敵なホールで歌えるというのも非常に楽しみにしていますので、頑張りたいと思います。

HARUさん 三木市文化会館は私が小学校の時に初めて立ったステージです。そうした経験があったから歌の世界に入れたし、すごく思い出のある場所です。8692はレパートリーが幅広く、年齢層が限定されていないので、いろんな方にお越しいただき楽しんでもらえたらなと思います。クイーンズ・ティアーズ・ハニーとはまた違った魅力がある8692で、皆さんとまた楽しいひとときを過ごせたらなと思っています。私も楽しみにしております。

IWAjIさん 8692として初参加、個人的にも三木労音例会に出演するのが初めてで、いろんな初めてを楽しく味わいに参りたいなと思っていますし、会員の皆さんにとっても初めての8692ないし初めてのイワジを楽しんでいただけるように頑張りたいと思っています。この8692の公演が小ホールでは収まりきらないよとなって大ホールに行けるのを目指して頑張っていきたいと思います。

このインタビューは4月12日にZoomで実施いたしました。
8692の皆さん、ご協力ありがとうございました!





アカペラユニット8692
神戸のアカペラ事務所Nestに所属している3つのグループQueen's Tears Honey、the XAVYELLS、シュガーズ から集まった混声アカペラユニット。
洋楽・邦楽問わず親しみやすいナンバーをお贈りいたします。
アカペラスペシャリスト5人による最高のステージをお楽しみください。


三木労音 第202回振替例会
アカペラユニット 8692  LIVE in MIKI
2025年5月24日(土)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。
体験入会も受付中!くわしくは三木労音事務局まで。

2025年4月7日月曜日

柴田さんはじめ皆さんのお人柄、そして素敵な演奏に、春風のような気持ちの良い例会となりました!

4月に入り、事務所前の桜も今まさに満開を迎えています。
花見をするなら今ですよ!

さて、例会から早2週間が経ちましたが、先月3月23日(日)に三木労音2・3月例会「柴田晶子 口笛コンサート」を開催しました。
柴田晶子さんは2018年以来、7年ぶりに三木へお越しいただいての2度目のコンサート。
今回も開場前にスタッフで柴田さんはじめ、ピアノの飯田俊明さん、チェロの三木千晴さん、ゲスト口笛の中田成実さんの歓迎会を行いました。
柴田さんにプレゼントを渡した女の子は、以前に柴田さんの口笛を聞いてすっかりファンになったそうで、この時は柴田さんとお話もできて、すごく嬉しそうな姿にほっこりした気持ちになりました。

そしてコンサートは軽やかな音とともにスタート♪
まずは柴田さんの口笛、飯田さんのピアノ、三木さんのチェロ、3人の素敵なアンサンブルから。
お三方それぞれのお人柄も表れる音色がとても心地良かったですね。
7年ぶりの柴田さんの口笛は、本当に変わらない素敵な美しい音色で、聴く人の気持ちを和らげてくれました。
どうしたら口笛であんなに幅広い多彩な音色が出るのでしょう。皆さん驚きとともに聴き入っておられました。
今回2度目の出演に向けて、色々と工夫をしてくださった柴田さん。メンバーもピアノの飯田さんは東京からですが、チェロの三木さんと口笛の中田さんはともに姫路市在住と、お近くにおられる素敵なミュージシャンをご紹介してくださりました。

演奏とともに、いろいろと小道具も登場。
プログラムの随所に工夫が凝らされていて、飽きずに楽しめました。


そしてもうお一人の出演者、ゲスト口笛奏者の中田成実さん。
柴田さんとの口笛二重奏、そして柴田さん指導での客席の皆さんとの口笛のミニワークショップでも活躍していただきました。
滅多に聴けない口笛世界チャンピオン二人による二重奏。

途中、サポート演奏陣による演奏も。三木さんの「リベルタンゴ」はとても迫力ありました。
また少し前でしたが、飯田さんは客席から指名された4つの音を用いての即興演奏も素晴らしかったですね!

7年前にも登場した、マリオネットのジロー君もふたたび。
柴田さんのトレードマークとも言えるジロー君のパフォーマンスで、今回も客席を回ってくださり、皆さん大喜びでした。

「ニューシネマパラダイス」では、柴田さんがイタリア演奏旅行でご自身が撮影された写真をバックに演奏され、静かな感動を呼びました。

最後にもう一度中田さんも登場いただき、全員で賑やかにフィナーレ。
客席からの大きな拍手に包まれ、終演しました。

柴田さんには7年前のステージでアンコールの声も多く、今回実現するにあたって、実は一昨年にお声がけさせていただいていました。
その時は出産後のまだ不安定な時ということもあって(インタビュー記事参照)、1年先延ばしにして、今回ようやくお越しいただくことができ、元気なお姿でお会いすることができました。
今回柴田さんご自身からも、戻ってくることが出来て本当に嬉しいとの言葉が。ステージからもその気持ちがあふれ、きっと皆さんに伝わったのではないでしょうか。
春風のような気持ちの良い例会となりました!
柴田さん、飯田さん、三木さん、中田さん、ありがとうございました!

2025年3月31日月曜日

【次回例会紹介】温かく、粋に、時に郷愁をともなって、自由奔放に繰り広げられる音のかけあい ― パリャーソ(続木力〔ハーモニカ〕+谷川賢作〔ピアノ〕) 

次回例会は、ハーモニカ奏者の続木力さんとピアニストの谷川賢作さんのユニット「パリャーソ」にご登場いただきます。
今回のブログでは、パリャーソのお二人へのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)

左:続木力さん 右:谷川賢作さん



―今回パリャーソとして三木労音例会に初めてご出演いただきますが、ピアノの谷川賢作さんは、以前お父様の谷川俊太郎さん(2024年11月逝去)と共に三木で演奏をされたことがあるそうですね。(2007年みきおはなし会*絵本の森主催「詩の朗読と音楽のコンサート」)

谷川賢作さん(以下、谷川さん) はい。その時父は75歳ですごく元気で、羽田から朝の便で伊丹に飛び、そこから車で三木へ。公演終演後は神戸空港から夜の便で当日戻ったことを覚えています。父もまだまだすごく忙しく、日帰りの行程になったのだと思います。今回のパリャーソ公演で、三木のことを深められるといいです。

―谷川さんは作曲活動やソロまた様々なユニットでの演奏活動と幅広く活動されていますが、谷川さんにとっての「パリャーソ」の魅力、また続木さんとの出会い、「道化師」という名前をつけられた動機を教えてください。

谷川さん 敬愛する音楽家、エグベルト・ジスモンティさんに「パリャーソ」という曲があります。そこからユニット名をとりました。
続木さんとは昔自由が丘にあった「アンクルトム」というライブハウスのオーナーを通じて知り合いになり意気投合しました。
パリャーソの魅力は、自由奔放に楽しく歌いまくるハーモニカの魅力です。あと私のジャンルを横断したオリジナル曲もお楽しみ頂ければ幸いです。

―パリャーソの演奏する楽曲は、ジャズスタンダードはもとより映画音楽、童謡、フォーク、歌謡曲、オリジナルと多岐にわたっていますが、選曲や演奏する際に心掛けておられることがありますか?

谷川さん 初めての会場でも、もう何度も演奏している会場でも、常に「一期一会」の気持ちで、いい演奏をしようと思います。
ジャンルを超えた選曲に関しては特にその個々のジャンルのことを意識したことはありません。どの曲も丁寧に演奏したいです。

―谷川さん、続木さん、それぞれが音楽と出会った時の思い出、音楽を生業にしようと思われたきっかけ、今、どのような思いで音楽に取り組まれているかを教えてください。

谷川さん 小学1年の時に母のすすめでクラシックピアノを習いはじめました。その後「クラシック曲の練習」が嫌で一度やめてしまうのですが、高校の頃にまた自ら音楽に戻ってきました。以来すでに半世紀近く音楽と共に生きています。
取り組むというか、音楽は生活の一部なのですが、とにかく新鮮な気持ちで毎日向き合いたいです。若い頃に比べて日常に瑣末な用事が増えてたいへんなのですが、それでもできるだけ音楽に没入したいです。

続木力さん(以下、続木さん) 高校時代に日本のブルースハーモニカの草分け、妹尾隆一郎さんの演奏をライブで聴いたのが、ハーモニカを始めるきっかけになりました。
その後色々あって、パリを中心にヨーロッパの路上で演奏するようになり、徐々に仕事をもらえるようになりました。89年にフランスのロックアーティスト、ジャック・イジュランさんのサポートをするようになった頃には、生き方の方向が決まっておりました。
ハーモニカを始めて間もない頃から、音使いや表現の仕方を自分なりに工夫することをやって来ましたが、これからもハーモニカが吹けなくなるまで探究してゆくことになりそうです。

―4月26日の三木労音例会へのメッセージをお願いします。

谷川さん おそらく「パリャーソ」のことを知らない方が大勢いらっしゃると思うのですが、百聞は一見にしかずで、初パリャーソの多くの方のご来場をお待ちしています。ハーモニカという楽器の多彩な表現に驚かされると思います。私のなんだかよくわからないけど、多分面白いであろうMCにもご期待ください。

続木さん 演奏の機会を頂き、ありがとうございます。初めての場所で、初めての方々に聴いて頂けるのはとっても嬉しく、楽しみにしております。




パリャーソ [ 続木力+谷川賢作 ] プロフィール
もじゃもじゃ頭が揺れ、細い目が線になり、うなり声が上がると、力強いリズムとタッチが空間を揺さぶる。これに呼応し、続木のハーモニカが震える。さらに谷川がアグレッシブに反応し、温かく粋なかけ合いが続く。ときには郷愁を漂わせたり、雄大なスケールを感じさせたり・・・、ふたりの持ち味が小気味よく交差する。(絹川賢治)
パリャーソとは、ポルトガル語でピエロ、道化師の意味。ジャズにしっかりと軸足をおきつつも、ポップスから童謡・ラテンまでジャンルにとらわれず、古今東西の名曲を演奏する二人組。2001年12月の結成以来、全国各地でのライブ、コンサートはすでに400本近い。ヨーロッパ各地で研鑽を積んだ続木と作・編曲家としても多彩な活動を繰り広げる谷川との粋なかけあいは多くのファンを魅了している。

続木力 Tsuzuki Chikara(ハーモニカ)
1958年京都生まれ。 自由学園高等科在学中に、日本のブルースハーモニカの草分け、妹尾隆一郎の演奏に接し、ハーモニカを独学する。
77年、家業の製パン技術を学ぶべく渡仏するが、80年頃からパリを中心にヨーロッパを旅して路上演奏するようになり、ジャンルを問わず数多くの多国籍ストリートバンドに参加する。
89年より、フランスのシンガー・ソングライター、ジャック・イジュランのレコーディング、コンサートツアーなどでサポート。
92年に帰国し、ジャンルを越えてセッション活動をしている。
97年にリーダーアルバム「ディライト」を、ホリプロ・ポニーキャニオンよりリリースした他に、小林桂、鈴木重子、西村由紀江、六角幸生、その他数多くのレコーディングに参加。
現在は、谷川賢作(p)とのデュオユニット「パリャーソ」、宮野弘紀(g)吉川よしひろ(cello)とのトリオ「S.K.B」、実兄の続木徹(p)との「続木ブラザーズ」、小泉清人(g)とのデュオなど、幅広く演奏活動を行っている。

谷川賢作 Tanikawa Kensaku (作・編曲家/ピアニスト)
1960年東京生まれ。ジャズピアノを佐藤允彦に師事。演奏家として、現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。80年代半ばより作・編曲の仕事をはじめ、映画「四十七人の刺客」「竜馬 の妻とその夫と愛人」NHK「その時歴史が動いた」テーマ曲等。88、95、97年に日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。06年びわ湖ホール制作 「雷の落ちない村」の音楽監督(コンサートライブCD「雷の落ちない村」13年7月にリリース)ピアニスト舘野泉に組曲「スケッチ・オブ・ジャズ」を献呈。画家、山本容子の絵とエッセイで綴る「Jazzing」の音楽 プロデュース。兵庫県立芸術文化センター制作の音楽劇「赤毛のアン」富山県文化振興財団委嘱作品「少年少女のための交響詩 ~めざめる羽 はばたく四季~」 (作詩/覚和歌子)2009年3月初演。金沢ジュニアオペラスクール第二期音楽監督。兵庫県立ピッコロ劇団「赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス」「歌うシンデレラ」映画「カミハテ商店」(2013おおさかシネマフェスティバル音楽賞受賞作品、監督・山本起也) 2020年度船橋市文化芸術ホール芸術アドバイザー。最新刊の楽譜集「スケッチ・オブ・ジャズ2」(音楽之友社刊)最新CDは「よしなしうた」(TRBR-0021) 音楽を担当した最新映画「のさりの島」(監督・山本起也)「僕は猟師になった」(監督・川原愛子)「おかあさんの被爆ピアノ」(監督・五藤利弘)今年、全国公開予定。
谷川賢作オフィシャルサイト http://tanikawakensaku.com/


三木労音4・5月例会(第206回)
パリャーソ結成25周年記念コンサート
"春風とともにパリャーソが三木にやってくる"
2025年4月26日(土)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(パリャーソ例会から参加希望の方は4・5月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

2025年2月26日水曜日

【次回例会紹介】今、ありのままの自然体で、心に寄り添う口笛の優しさを伝える ― 柴田晶子さん(口笛奏者)

次回例会は、2018年の例会で初登場いただき大好評を博した、口笛奏者の柴田晶子さんに再度ご登場いただきます。
今回のブログでは、柴田晶子さんのその後の活動などをお聞きしたインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)

柴田晶子さん



―前回2018年は素敵なコンサートをありがとうございました。その以後、どのようなお仕事をされましたか?

柴田晶子さん(以下、柴田さん) まず、前回三木労音を訪れた際は、会場でスタッフの皆さんに歓迎していただき、ありがとうございました。初めての経験で感動したことをすごく覚えています。そして三木労音をきっかけに、その後、姫路労音、宍粟労音などにも出演させていただきました。
三木労音に出演した翌年の2019年はたくさんの仕事に恵まれました。
まずは初めてのアメリカ・ニューヨークでの演奏。コンサートは歌の方など何人かと一緒に出演したのですが、個人ではずっと夢だったセントラルパークのストリート演奏ができたことがとても楽しかったです。初めてチップもいただきましたが、そのお金は今でもアルバムに貼っています。
また、その年のNHK大河ドラマ「いだてん」の音楽に口笛で参加しました。作曲家の大友良英さんとは、以前福島県のイベントで直接お会いして以来、大友さんが担当されるテレビドラマに口笛が必要な時に声をかけていただけるようになりました。テーマ曲はすごく大人数での演奏でしたが、全員で一度に演奏して録音する「一発録り」で、楽譜も録音の現場で初めて配られ、それも大友さんの手書きの譜面で、ざっとさらうとすぐに本番録音。「今の緊張感がいいね」と、勢いやニュアンスを大事にされている方でした。実際のドラマの放送は、どこで口笛が使われているかとドキドキしながら毎回見ていました。
あと、私は口笛を吹く前は船の関係の仕事をしていたのですが、そのつながりで豪華客船の「飛鳥Ⅱ」で2回演奏したことも大きな仕事でした。
この頃本当に絶頂期の真っ只中で、アメリカのロスで行われた口笛の大会に出場して優勝し、これで世界一3冠になりました。その翌年2020年には埼玉県からグローバル賞というのをいただきました。
でも、それを最後にコロナ禍に突入してしまいました。

―コロナ禍の期間に、それまでの人生から大きく転換することがあったそうですね。

柴田さん 演奏が次々とキャンセルになり、そこではたと自分自身を振り返る時間ができました。これまで休日は演奏で出かけることが多く、家庭生活をないがしろにしていましたが、夫ともこれからの人生のことを話し合い、2022年の夏に娘を授かりました。
しかしその後、産後の具合が悪化し、手術が必要になるなどで強い不安に襲われ、眠れない日が続き、一時精神的にかなりまいってしまうということがありました。家族のサポートを受けて少しずつ回復して元気になりましたが、この時の辛い経験が自分の価値観を変える大きなきっかけになりました。
それまでの私は、エンターテイナーとして、口笛でこんなすごいことができるんだぞ、ということを見てほしくて演奏している部分もあったのですが、辛い思いをされている方、心が弱っている方には、こういう音色だったら届くかな、ということをより思って演奏していこうという気持ちに変わりました。また「このように聞いてほしい」という強い意思の音より、雨の音や風の音のように自然に流れているような音色を出したい、また出せるのが口笛の魅力なのだなということを再発見しました。そしてこの間の経験から、これまでより更に、一つ一つの演奏を自分にとっても皆さんにとっても思い出に残るものになるように、大切に取り組みたいと思うようになりました。

―今回ステージで共演してくださる方はどんな方ですか?

柴田さん ピアニストの飯田俊明さんは、すごく面白い方です。いろんな方の伴奏をされて引き出しがものすごくたくさんある方で、アレンジ力がすごい。今回のコンサートの演奏曲もすべて飯田さんのアレンジしたものを予定しています。口笛を活かしてくださるアレンジを毎回してくださっています。
飯田さんは、2021年のNHK-BSドラマ「生きてふたたび」という保護司の方を描いたドラマで音楽を担当され、そのエンディングテーマ曲に私の口笛をメインで使っていただきました。ドラマの内容は、刑務所から出てきた方が社会復帰できるように寄り添っていく保護司の活動が背景にあり、そのテーマ曲も内容も相まってすごくいい曲で、口笛が誰かに寄り添うような優しい音色だと再確認できるような曲にしてくださったことがとても嬉しく、今回のコンサートでも演奏する予定です。
チェロの三木千晴さんはとても柔かい喋り方でほんわかとした雰囲気の方ですが、チェロの音色は時にとても力強く、芯のある音色のとても素晴らしいチェリストです。お名前も三木さんで三木労音と共通しますし(笑)。チェロと口笛はすごくいい取り合わせで、音域が離れていることで、チェロが入ると口笛も吹きやすくなります。
そしてゲスト口笛奏者の中田成実さんは、初めて会ったのはまだ彼女が中学生の時でした。口笛大会で初めて会って、その時から音色がとても綺麗で、すごく私好みの音色なのです。また年齢は私よりかなり下ですが、普通に友達として仲良くなれるぐらいとても素敵な人柄で、その人柄が音色に出ているような真っ直ぐないい音色で演奏されます。
また、中田さんも三木さんも、今子育て中で良いママ友でもあります(笑)。

―今回のコンサートの内容を少しだけご紹介いただけますか?

柴田さん 今回プログラムの中に、イタリア映画音楽の「ニュー・シネマ・パラダイス」を予定しているのですが、その時演奏のバックに私がイタリアで撮った写真を流して、演奏と共に見ていただこうと思っています。
イタリアには2011年からコロナ前まで毎年演奏に行かせていただいていまして、それも大きな都市ではなく、小さな村の小さな教会などで演奏をしましたが、観光地でない昔からの街並みが残っているような場所にたくさん行けたので、写真を撮りたくなる風景にたくさん出会えました。
カメラは父親から譲り受けたフィルムカメラです。デジタルカメラは枚数を気にせず撮れますが、フィルムの場合、撮れる枚数が限られますので、いろいろ吟味して撮ることが面白いですね。またフィルムは現像するまで出来上がりがわからないというドキドキもあって、「このいい風景は絶対失敗したくない、この1枚にかける!」というような気合も入ります。コンサートではそうして撮った写真の中から選んだ写真をご覧いただきます。
そして今回のコンサートでは、短い時間ですが口笛のワークショップも行います。1番基礎の音の出し方から、音程を変えるコツなどをレクチャーしますので、ご一緒に吹いてみましょう。家で練習する際のポイントなどもご紹介します。口笛を吹ける方、吹けない方も楽しんでいただければ幸いです。
あと、チェロとピアノと口笛というアンサンブルのハーモニーと、中田さんとの珍しい口笛の二重奏を楽しんでいただきたいと思います。

―普段、息抜きの時にはどのようなことをされますか?

柴田さん 家で生活する時間が長くなったので、部屋で植物や熱帯魚を眺めています。生き物といるのが楽しくて。あと、娘の日々成長していく姿を見ていると癒されますね。もう2歳半になりますが、10か月ぐらいの時に私の口の形を真似て口笛らしきものを吹いていたのですよ! まだ喋ることができなかった頃のことですが、言語を覚え始めてからは吹けなくなったのです(笑)。今はおしゃべりに夢中で、口笛はやってくれないです(笑)。

―最後に三木労音会員の皆さんへメッセージをお願いします。

柴田さん 2018年にお会いした方はお久しぶりです。以前と比べて心境が変わりましたが、今のありのままの私を見て聞いて楽しんでいただければ幸いです。また今回初めて聞いてくださる方は、人間の体からこんな音色が出るのですよということを知っていただければと思います。
今回はワークショップで口笛を体験していただきますので、家で何かしている時に、鼻歌を歌うような感じで口笛を吹くようになるなど、口笛がより身近になっていただければ嬉しいです。

※このインタビューは柴田さんにご協力いただき、2月12日にZoomにて実施しました。




柴田晶子 プロフィール
秋田県秋田市出身、埼玉県さいたま市育ち。
「音楽としての口笛」を世に広めるべく、数少ないプロ奏者として活動を行っている。
国際口笛コンクールにおいて、2010 年(中国)/2012 年(アメリカ)の二度、女性成人部門で総合優勝を果たす。
近年は同コンクールの大会審査員を務め、また2014年には最も活躍した口笛奏者に贈られる「Entertainer of the Year」を受賞。
2011年以降、毎年海外でも演奏を行い各地で好評を博す。2012年埼玉県川口市より「芸術奨励賞」を受賞。
2019年マスターズ口笛音楽コンクール(アメリカ)において男女総合優勝を受賞。2020年埼玉県より「埼玉グローバル賞」を受賞。
3オクターブという広音域とあたたかみのある澄んだ音色に定評がある。
加えて、オルゴールやマリオネットも添えて詩情溢れる世界を創り、パフォーマンスの幅を広げている。
演奏活動の他、テレビ・ラジオへの出演や口笛教室講師等、多方面で活躍している。
公式ホームページ https://akikoshibata.com/


三木労音2・3月例会(第205回)
柴田晶子 口笛コンサート
2025年3月23日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(柴田晶子口笛コンサート例会から参加希望の方は2・3月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

2025年2月7日金曜日

初めて聴くのに懐かしい、たった二人と思えない豊かなサウンドと音楽性!

寒いですね~(((;xДx)))
立春を過ぎてから大寒波がやってきました。
各地とも大雪に気を付けてくださいね。

さて、先月1月26日(日)、三木労音12・1月例会「ジュスカ・グランペール コンサート」を開催しました。
2025年に入ってから初めての例会でしたが、お天気にも恵まれ気持ちのよい日で、これから始まる楽しいコンサートへの期待も膨らみます。

そんなワクワクがさらに高まったのが、開場前の歓迎会。

ロビーでジュスカのお二人をお迎えしたところ、なんと演奏しながらのご登場!!
お二人の心遣いに運営スタッフ一同も大感激しました!

集まった会員の中には、ジュスカのファンで昨年から入会してくださった方も。
この日初めてジュスカに出会った会員も、お二人と直にお会いして(間近で演奏も聴けて)コンサートへの期待が一気に高まりましたね!

そしてコンサートが開演。
ギターとヴァイオリンのアコースティックなサウンドなのですが、ジャズにロックに、またジプシー音楽や和のテイストまで・・・
二人だけと思えないサウンドの豊かさと迫力、お二人の豊かな音楽性が表れたオリジナル楽曲に聴き惚れましたね!

ギターの高井博章さん

ヴァイオリンのひろせまことさん

初めて聴くのにどこか懐かしいような、また音を聴けば風景が浮かんできたり人間ドラマが浮かんでくるような、ジュスカ・グランペールの音楽。

一方でトークになるとどこかほんわかした関西弁トークの、イケおじのお二人(^^)

演奏は自由自在で、感情を掻き立てられるような激しい演奏あり、手拍子を誘う客席参加のパフォーマンスあり。
参加された会員はほとんどがジュスカのコンサートは初めてだったにもかかわらず大いに盛り上がり、そのエネルギッシュなステージに2時間があっという間でした。

ジュスカ・グランペールは昨年で結成25周年、お二人の演奏はもちろんトークやたたずまいも含めてコンビネーションも素晴らしく、今回初めて三木労音でそのパフォーマスをご披露いただき本当に良かったです!
これからきっといろんなところでジュスカの楽曲を耳にするでしょうけれど、そのたびにコンサートのこと、お二人のことを思い出すことでしょう。
ぜひまた聴きたくなる素敵なコンサートでした!

2024年12月24日火曜日

外は寒かったけれど、中はホットなサークルフェスティバルでした!

去る12月22日(日)に、年末恒例の三木労音「サークルフェスティバル2024」を開催しました。
毎年そうですが、今年も皆さんの腕によりをかけた模擬店、ステージ発表などで大いに盛り上がった会となりました。

入口には素敵なウェルカムボードが!
製作はチラシや舞台看板の題字も書いていただいた藤田悠真さん(いろはサークル)でした。

みんなで力を合わせて会場準備をしましたら、早速11:00から模擬店、バザーの開店です。

新婦人の店(地元産小麦粉、バザー、そして野菜)

ゆるカフェジャスミン(手作りお菓子、パン)、ドリンクコーナー

リユースHALE(手作りポーチ、フラダンスグッズや雑貨など)

事務局蚤の市(不用品バザー)

オカリナ店(雑貨と手作り佃煮など)

海の幸(手作り佃煮、昆布など)

どの店も多くの人が訪れて、皆さんおしゃべりをしながらお買い物を楽しみました。
今年もサークルフェスティバルお馴染みの賑やかな光景に気持ちもホッコリ(^^)

楽しそうな雰囲気につられて恐竜もやってきました(笑)

そしてお昼をはさんで13:00からは、お待ちかねのステージ発表の開始です。
今年も元気ハツラツ!「好奴(よしやっこ)」こと腰前さんの司会でスタート。

プログラム1番は民謡久栄会の三味線と唄から。
先日の浅野祥例会でも歌われた民謡メドレーを思い出しましたね。

2番はフェスティバル常連のオカリナやまびこ。
メンバーは2組に分かれて、前半はAグループの4人と伴奏で楽しいアンサンブルを披露しました。

3番はヨッシーサンバ♪。
先ほどの恐竜(娘2人)とお母さんによる親子の楽しいダンスで、会場が盛り上がりました。親子では初出場でしたね。

4番は初出場の又吉健二さんによるオカリナ独奏。
トリプルオカリナを駆使して、リズムの難しいJ-POPの曲を見事に演奏されました。

5番はこちらもフェスティバル常連のフラグループ、フラハレの皆さん。
今年は6月のコオルア例会のステージに立たれたこともあり、皆さん自信にあふれた優雅なダンスでした。

休憩をはさんで、今回特別企画として「絵本と音楽のライブ」を上演しました。
これは三木市立図書館で毎年開催している絵本の読み聞かせと生演奏のコラボレーション企画で、今回は会場が広いのでプロジェクターで絵本を拡大して、3名の読み手がそれぞれの作品を読む後ろで、ピアノとギターが生演奏。
客席にはこの企画を初めて観られた方も多かったようで、楽しんでいただけました。
さて、もう一度休憩をはさんで、ステージ発表後半の再開です。

プログラム6番は、マリアハープ合奏。
指導者のマリア味記子さん考案のバリアフリー楽器「マリアハープ」を、先生と生徒、そしてサックスのゲストを迎えて、美しい音色で演奏されました。

7番は前半にも登場しました、オカリナやまびこのBチーム。
先ほどと違うメンバー4人が、リズムも複雑なアンサンブルを披露されました。

8番は、この方も常連出演のはやしぶんきちさんによるアコーディオン弾き歌い。
ドラマチックな名曲を、声を張り上げ元気いっぱい歌いあげられました。

9番はご夫婦デュオ「いろは」による篠笛とピアノの演奏。
篠笛のソロ曲もあり、前回よりさらに挑戦されたステージでした。
バックの題字もお二人の子供さんによるものなので、隠れ親子共演でした。

ラスト10番は、前半にも登場されたフラハレより、アロアロチームのみのダンス、そして最後は全グループ全員参加しての賑やかで盛大なダンスで、華やかに締めていただきました。
師走で外は寒い木枯らしが吹いていましたが、大勢の方が集まってくださり盛り上がったことで、会場内はとっても温かく、ちょっと暑いぐらいになりましたね。
会を支えてくれたスタッフの皆さんにも大きな拍手を贈ります!

2024年もいろいろありましたが、今年もこうして無事フェスティバルを開催できたことに感謝いっぱいです。
来る2025年も、元気に楽しく、充実した一年にしていきましょう!

ありがとうございました!!