次回例会は、男女混声のアカペラユニット8692にご登場いただきます。
今回のブログでは、8692のメンバーへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
今回のブログでは、8692のメンバーへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
IWAjIさん 3つのアカペラグループから集まった男性三名、女性二名、合わせて五人組の混声アカペラユニットです。86年生まれのメンバーと92年生まれのメンバーで作ったユニットなので8692です。
歌っている曲のジャンルは、J-POP、昭和の曲や、ジャズ、洋楽ナンバーなど、数多くレパートリーにしています。その中で大人っぽい雰囲気、上質な雰囲気を作りたいと思っています。
―メンバーお一人ずつ、所属グループ、ご自身のアカペラ歴とアカペラに関心を持ったきっかけを教えてください。また、自分のキャラクターを表す曲を1曲挙げるとすれば?
HARUさん 2023年に三木労音で25周年公演をさせていただきましたクイーンズ・ティアーズ・ハニーという女性だけのアカペラグループに所属をしています。アカペラ歴は19年目になり、これまでの人生の半分をアカペラに費やしてきたのだなと最近思いました。きっかけは2023年のインタビューでもお話しましたように、三木市で「音卵(おんたま)」というアマチュアのアカペラグループに加入した時です。当時アカペラグループ宝船が地元のジャズカフェベイシーでライブをされた時に、音卵でオープニングで出演させてもらい、その頃から本腰を入れて練習を始め、そのつながりから今のネストという音楽事務所に入りました。
キャラクターを表す1曲ですか。なかなか選びきれませんが、1曲選ぶとしたらやっぱり私は情熱的な曲を歌ってる時に生きている実感がしますので、『エルクンバンチェロ』というラテンの曲かなと思います。
キャラクターを表す1曲ですか。なかなか選びきれませんが、1曲選ぶとしたらやっぱり私は情熱的な曲を歌ってる時に生きている実感がしますので、『エルクンバンチェロ』というラテンの曲かなと思います。
MAHさん 私もHARUちゃんと同じく女声アカペラグループ「クイーンズ・ティアーズ・ハニー」でリードボーカルをしています。アカペラ歴は17年ぐらいです。アカペラに関心を持ったきっかけは今のネストに入った時で、知り合いの人がネストでプロを目指す育成グループを作っていて、メンバー募集のオーディションに誘われました。それまで私はアカペラ未経験で、ネストで初めてアカペラを知りました。
自分のキャラクターを表す曲は全く想像がつかないんですけど、8692のレパートリーで言うと、温かいイメージのあるいきものがかりさんの『ありがとう』かなと思いました。
自分のキャラクターを表す曲は全く想像がつかないんですけど、8692のレパートリーで言うと、温かいイメージのあるいきものがかりさんの『ありがとう』かなと思いました。
Gottiさん 僕はザビエルズという男声アカペラグループでリーダーをしています。アカペラを始めたのは学生時代ですけど、本格的に始めたのはネストに入ってからです。
僕は大学を卒業して一度就職しましたが、やはり好きなことを仕事にしたいと思うようになり、神戸にネストというアカペラを専門にしている事務所があるというのを知って、オーディションを受けて事務所に入りました。それから数えて15年ぐらいが経ちました。
僕の1曲は、8692では僕がリードボーカルを取る数少ない曲の中から、ジプシー・キングスの『ボラーレ』です。8692の中では僕はひょうきんな、ちょっと砕けた感じのキャラクターを出したいと思っていますので、曲の中でちょっとボケを挟んだりして、皆さんを盛り上げたいと思います。
僕は大学を卒業して一度就職しましたが、やはり好きなことを仕事にしたいと思うようになり、神戸にネストというアカペラを専門にしている事務所があるというのを知って、オーディションを受けて事務所に入りました。それから数えて15年ぐらいが経ちました。
僕の1曲は、8692では僕がリードボーカルを取る数少ない曲の中から、ジプシー・キングスの『ボラーレ』です。8692の中では僕はひょうきんな、ちょっと砕けた感じのキャラクターを出したいと思っていますので、曲の中でちょっとボケを挟んだりして、皆さんを盛り上げたいと思います。
Rennさん 僕もザビエルズで、ベースボーカルを担当しています。僕が中学高校の時に「ハモネプリーグ」というテレビ番組があり、それでアカペラを知りました。さらにボイスパーカッションというパートに興味を持ちまして独学で練習していましたが、できる人に直接教えてもらいたいと、大学入学を機にアカペラサークルに入りました。ここから数えるとアカペラ歴は15年ぐらいです。
大学に入って最初はボイスパーカッションをしていましたが、先輩から「お前ちょっと声が低いからベースもやってみたら」と誘われて、ベースもやるようになりました。
大学2年生の時に、サークルのバンドでザビエルズのライブのオープニングアクトに出たことがきっかけでザビエルズと初めて出会い、半年後に大学をやめて神戸に拠点を移し本格的にプロ活動を始め、その後ザビエルズに加入して今に至ります。
自分を表す曲というと、ベースをやっていますので分かりやすく『スタンド・バイ・ミー』でしょうか。8692でも歌っています。曲中、僕以外の四人がそれぞれリードボーカルを交互に歌うのですが、僕だけは途中「喋る」というコーナーがありますので、注目してください(笑)。
IWAjIさん 僕以外はみんな三木労音例会出演経験者とさっき知って、びっくりしました(笑)。女性二人は知っていたのですが、男性二人も「黒船」で出演(※2021年1月例会)していたのですね。
所属グループは8692の中では唯一シュガーズというグループからやってきており、シュガーズではリーダーをやっております。アカペラを知ったのはレンと同じで、中学3年の時ハモネプを見たことがきっかけです。中学高校の頃に少しだけアカペラにチャレンジしたことはありますが、実際にアカペラ歴として始まったのは大学でアカペラサークル入ってからです。そこから数えると丸20年、今年で21年目のアカペラ歴があることになります。
自分のキャラクターを表す曲と言うと、歌って気持ちが入る、人気がある曲では秦基博さんの『泣き笑いのエピソード』(NHK朝ドラ「おちょやん」の主題歌)をあげたいのですが、実際の自分の性格はそんなに素直ではない(笑)ので、8692で歌っているガーシュインの『サマータイム』が、5拍子で途中リズムも変わったりとすごい癖があるアレンジで、多分僕もそういう奴だと思っています(笑)。
所属グループは8692の中では唯一シュガーズというグループからやってきており、シュガーズではリーダーをやっております。アカペラを知ったのはレンと同じで、中学3年の時ハモネプを見たことがきっかけです。中学高校の頃に少しだけアカペラにチャレンジしたことはありますが、実際にアカペラ歴として始まったのは大学でアカペラサークル入ってからです。そこから数えると丸20年、今年で21年目のアカペラ歴があることになります。
自分のキャラクターを表す曲と言うと、歌って気持ちが入る、人気がある曲では秦基博さんの『泣き笑いのエピソード』(NHK朝ドラ「おちょやん」の主題歌)をあげたいのですが、実際の自分の性格はそんなに素直ではない(笑)ので、8692で歌っているガーシュインの『サマータイム』が、5拍子で途中リズムも変わったりとすごい癖があるアレンジで、多分僕もそういう奴だと思っています(笑)。
―皆さんのお話の中にも出てきた「神戸のアカペラ事務所ネスト」について教えてください。
Gottiさん 僕たちそれぞれのグループが所属しているアカペラに特化した音楽プロダクションで、全国的にも他にない音楽事務所だと思います。遡ること阪神大震災後、チキンガーリックステーキという男声アカペラのパイオニア的グループが誕生し、CASHBOXというライブハウスの存在と共にアカペラの人気が高まってきた中で、チキンガーリックステーキを支えてきた今の社長が立ち上げられたのがネスト事務所です。その後様々なアカペラグループを輩出し、「アカペラの街・神戸」というイメージを作ったひとつの要素になっているかなと思います。
MAHさん ネストには育成グループというものがありまして、私が声をかけてもらった時はV&V(ビアンビ)という育成グループがあり、私も最初そこに入っていたのですが、プロのグループでメンバーが脱退してメンバーを探さないといけない時に、育成グループから力をつけた人がメンバーに入ったり、育成グループの中で演奏レベルが上がってくればそこからプロのグループができたり、そういう機会があります。
IWAjIさん 昔、ネストの社長は外の方から「工場長」と言われていたことがありました。ネストに入れば誰でもプロになれる、言い方は少し語弊があるかもしれないですが、それぐらい「やる気さえあれば誰でも絶対プロに仕立てあげる」という強い社長のマインドのおかげで、ずっと多くのグループを擁しながら続けていられる事務所であると思います。
―8692の結成のきっかけと、このグループのコンセプトを教えてください。
Rennさん きっかけは5年前のコロナ禍の時期、あの時それぞれのグループでの活動がほとんどストップしてしまう中、ネストのみんなで何かできることがないかと考え、グループの垣根を超えたユニットが複数生まれました。その中で各グループの活動歴が長い人たちで組んだのが8692です。
HARUさん あのコロナ禍中は集まれないという状況があったじゃないですか。なのでそんなに集まってたくさん練習をしなくても瞬発力で演奏できるメンバー、またGottiやIWAjI君、そして私もですが、メインのグループでアレンジを担当している楽譜をかけるメンバーで、普段ならやらないような特別感のするライブをネット配信でやろうということが初めでした。
IWAjIさん 冒頭に言いました「上質なアカペラを作りたい」というのは後から固まってきたもので、最初は歴が長いメンバーだからこそできるような企画、例えば30分で即興アレンジをしたり、演奏する中で即興的に各メンバーのパートをチェンジしたり、そんな企画をやるために結成しました。
HARUさん このユニットも5年になるので、最初に集まった時よりお互いに補い合うことが出来るように感じています。アカペラは、一人一人の声だけでは大したことはできませんが、五人で声を出した時に、どういうところを自分が補えばいいか、また自分が足りないところを隣の人がやってくれているとか、そういう信頼関係がすごく大事だと思います。8692で5年が経ち、いい時期に三木でコンサートができることを嬉しく思います。
―メンバーお一人ずつ、あらためてご自分にとってのアカペラの魅力を教えてください。
IWAjIさん すごく原点的なことですが、人の声だけで演奏するというところです。すごく当たり前のことですがこれがやっぱり魅力かなと。これが根っこにあり、そこから枝分かれをして、一つはメンバーさえ集まればどこでもできる、もう一つは声だけなのにこんなことができるのかと思わせる、「声のサーカス」といえるような曲芸的、刺激的なところ、そしてもう一つは人の声は喋るために使うので、楽器の音色よりも気持ちが伝わりやすい。そんな声が合わさると、その効果はさらに大きくなるでしょう。あと声という楽器は本当に同じものがない、もちろん楽器もそうですが、人の声は本当に一人ひとり誰もが違っていると思いますので、集まるメンバーによって全然違うカラーが出るというのも魅力で、この8692のメンバーでないと出せない音色があるというのも魅力だと思います。
Rennさん アカペラの魅力は挙げるときりがないですが、メンバー同士で顔を見合わせてできるということがすごくいいなと最近思うことがありました。一人だと味わえない、オーケストラぐらい人数が多くてもなかなか難しい。一方楽器などの普通のバンドでも顔を見合わせることはできると思うのですが、アカペラの場合はさらに顔色を伺うというほどで、今隣にいる人がどんな表情、気持ちで歌っているのかが見えやすい、それがいいところだなと。最近もザビエルズのライブ中に思いました。
Gottiさん 僕も数ある中で強いてあげるとすれば、アカペラはチームプレーであることと思います。日時を合わせて集まり、声色などを揃えていくなどかなり手間がかる、その手間を経て一人では出来ないものが出来るというところが魅力だと思います。メインのグループと並行して他のユニットの日程を合わせていく、そこに練習までの準備、ライブまでの準備もついてきます。あとはメンバーも人間同士、気持ちの読み合いや気の使い合い―僕ができているかどうかは別の話ですが―も大事で、それらの面倒くささを乗り越えてこそ、聞く人にも伝わるものがあるのだと思います。
MAHさん 私もアカペラは人の声だけで音楽を成立させるという、すごくシンプルなところが魅力だと思います。8692にはアレンジを出来る人が三人いるのですが、編曲する人によっても個性が出ます。キューティーハニーでは主にHARUちゃんがアレンジをしていますが、楽譜を見た時にこういう風に歌って欲しいのかなということを、練習で具体的に詰めていき、練習や本番で上手くできた時はすごく気持ち良いです。あと、家での練習は一人ですけど、みんな揃って歌うとグッと入るものがあり、そこで掴んでいくところもいいなって思いますね。私たちが気持ちよく歌えているのがお客さんに伝わっていたら嬉しいです。
HARUさん キューティーハニーで普段やっている私のアレンジのやり方は、メンバーそれぞれのものまねをしながら各パートの楽譜を書いていくというものですが、8692では男性パート、特にベースのレン君の音などは絶対出ないので、8692ではそれぞれがこういう風に歌うだろうなと想像しながら楽譜を書いています。楽譜もすでにあるものをするのもいいのですが、新たに作っていく作業も大事にしています。それぞれの特徴を活かしながら違う声同士がまとまって曲になる、メンバー一人ひとりが活きるように楽譜を書けると大成功!。その辺りも今回は聞いてほしいです。
―最後に三木労音例会への抱負をお願いします。
MAHさん 三木労音では年に6回コンサートを開催されておられ、いろんな音楽を聞かれているお客様が多いと思いますが、8692の混声グループだからこその重厚なハーモニーを表現できたらいいなと思っています。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。
Rennさん 楽器には出せないアカペラの魅力を、三木市の皆さんに楽しんでいただきたいです。個人的にも三木に歌いに行くのはかなり久しぶりなので、三木の皆さんに会えるのも楽しみにしております。全力で頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。
Gottiさん ザビエルズでもこれまで三木市には定期的にライブを行っていた時期もあり、またFMみっきぃでは番組をやらせていただいていたこともありますので、三木には非常に親近感を感じています。久しぶりに三木の皆さんと会えるというのを楽しみにしていますし、黒船でも出演させていただいた素敵なホールで歌えるというのも非常に楽しみにしていますので、頑張りたいと思います。
HARUさん 三木市文化会館は私が小学校の時に初めて立ったステージです。そうした経験があったから歌の世界に入れたし、すごく思い出のある場所です。8692はレパートリーが幅広く、年齢層が限定されていないので、いろんな方にお越しいただき楽しんでもらえたらなと思います。クイーンズ・ティアーズ・ハニーとはまた違った魅力がある8692で、皆さんとまた楽しいひとときを過ごせたらなと思っています。私も楽しみにしております。
IWAjIさん 8692として初参加、個人的にも三木労音例会に出演するのが初めてで、いろんな初めてを楽しく味わいに参りたいなと思っていますし、会員の皆さんにとっても初めての8692ないし初めてのイワジを楽しんでいただけるように頑張りたいと思っています。この8692の公演が小ホールでは収まりきらないよとなって大ホールに行けるのを目指して頑張っていきたいと思います。
このインタビューは4月12日にZoomで実施いたしました。
8692の皆さん、ご協力ありがとうございました!
アカペラユニット8692
神戸のアカペラ事務所Nestに所属している3つのグループQueen's Tears Honey、the XAVYELLS、シュガーズ から集まった混声アカペラユニット。
洋楽・邦楽問わず親しみやすいナンバーをお贈りいたします。
アカペラスペシャリスト5人による最高のステージをお楽しみください。
三木労音 第202回振替例会
アカペラユニット 8692 LIVE in MIKI
2025年5月24日(土)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
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詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。
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