2022年9月26日月曜日

【次回例会紹介】爽やかな演奏と、飾らない人柄。自分らしい歩みで夢に向かう若き俊英。 ― 山中歩夢(ピアニスト)

次回例会は、兵庫出身の若手ピアニスト、山中歩夢さんの登場です。
山中さんには、先月8月31日に三木市へお越しいただき、新聞取材、FMみっきぃへの生出演など、例会に向けての宣伝にご協力いただきました。
今回のブログでは、FM出演時のインタビューを中心に、山中歩夢さんについてご紹介します。
(FMみっきぃインタビュアーは井関洋美さんです)

山中歩夢さん(FMみっきぃスタジオにて)


―「山中歩夢」さん、いいお名前ですね。どなたが名付けられましたか?

山中歩夢さん(以下、山中さん) 母です。

―ご出身が姫路ということですが、お生まれも姫路ですか?

山中さん 生まれは東京で、父が転勤族だったものであちこち移り住み、中学校から姫路での生活が始まりました。

―ピアノを始められたきっかけは?

山中さん 4歳ぐらいの時、友達にくっついて近くの音楽教室に通いはじめて(と聞いています。自分では覚えていませんが)、みんなで歌ったり踊ったり、「リトミック」と言いますが、そこから入って、すぐにピアノも弾き始めるようになりました。子どもの頃は何となく楽しくてやっていたというくらいでした。

―ピアニストになりたいと思われたのはいつ頃からですか?

山中さん 高校生ぐらいからですね。高校受験の時には「音楽科じゃなくてもいいかな」ぐらいの感じで普通科を受けました。入学後にやっぱりピアノを弾こうかなと。反動ですね(笑)
高校は姫路西高校で学生生活を送りましたが、進学校で周りのクラスメイトが勉強をすごく頑張っている中、私はピアノという違う方向に向かいました。私がピアノをやっていることに対し、友人や先生は具体的に何をやっているかきっと分からなかったと思いますが、方向は違っても頑張る者同士、応援してくれる空気があったのはよかったです。

―その後、東京藝術大学入学、ハンガリーの国立リスト音楽院へ留学されましたが、いかがでしたか?

山中さん 東京藝術大学入学時は、周りにすごい人達がいっぱいいるので、自分も頑張らないとどうにもならないと思いました。そして留学先のハンガリーでは、外国人として生活したことが貴重な経験でした。それまで考えたことがなかった、自分は日本人としてどのように音楽に取り組むのか、どうやって生活しているのか、どのような考え方をしているのか、そこから得たことが大きかったです。自分自身を考える時間として良かったなと思いました。

―今回のリサイタルのテーマは?

山中さん 音楽を好きな方も、あまり普段聴かれない方も楽しんでいただけるような有名な作品を織り交ぜつつ、私のこだわりも詰め込んでいます。特に後半はバルトークというハンガリーの作曲家の作品を演奏しますが、バルトークはハンガリーで古くから受け継がれてきた歌や踊りからインスピレーションを受けて作られた作品をたくさん残していて、それがすごく魅力的なのでぜひ聴いていただきたいと思いプログラムに入れました。

―これからどんなピアニストになっていきたいですか?

山中さん ピアニストとして演奏で音にすることはもちろん、音楽があるところには人が集まってくる、そこから生まれてくる人と人とのつながりを大切にして、ピアノが弾けることを使って「人と人を繋げていく」ことができるようになっていきたいと思います。

生放送内では、FMみっきぃスタジオ前にある三木市役所みっきぃホールのストリートピアノでリストの「ラ・カンパネラ」を生演奏していただきました。
また、FM出演の前には、三木城址公園やみき歴史資料館などを訪れていただきました。

※山中歩夢さんのツイッターより



山中歩夢(ピアノ) プロフィール
1988年生まれ、兵庫県姫路市出身。
4歳よりヤマハ音楽教室に通い、5歳よりピアノを始める。
兵庫県立姫路西高等学校卒業、東京芸術大学卒業、同大学大学院修士課程を修了。ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学にてピアノソリスト課程修了。
第21回宝塚ベガ音楽コンクール第1位、第27回江戸川区新人演奏会ピアノ部門第1位、第26回摂津音楽祭金賞、聴衆賞。その他多くのコンクールで入賞。第11回リスト国際ピアノコンクール(オランダ・ユトレヒト)セミファイナリスト。姫路文連より第38回黒川録朗賞(2020)、姫路市より第43回姫路市芸術文化奨励賞(2021)を受賞。 日本センチュリー交響楽団(2012/2016)、横浜交響楽団(2016/2018)、ファイロニ室内管弦楽団(2017)、姫路交響楽団(2021)と共演する。
これまでに渡辺純子、片山優陽、山畑誠、渡辺健二、Falvai Sándor、Dráfi Kálmánの各氏にピアノを、角野裕氏にピアノデュオを、小倉喜久子氏に古楽を、玉井菜採、松原勝也、有森博、上森祥平、Kovács Péter、Csalog Gáborの各氏に室内楽を師事する。
ソロ奏者として、また室内楽奏者や伴奏者などとして神戸を拠点に関西及び東京を中心に活動中。2020年度より東京芸術大学ピアノ科非常勤講師。


三木労音10・11月例会(第191回)
山中歩夢 ピアノリサイタル
2022年10月29日(土)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(山中歩夢ピアノ例会から参加希望の方は10・11月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

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