2020年10月1日木曜日

味わい深い、秋の狂言の夕べ

お彼岸も過ぎると、一気に秋の様相となりましたね。

先週の9月25日(金)、そんな秋の夜にぴったりの「狂言の夕べ」例会を開催しました。

三木労音で狂言の舞台を鑑賞するのは2006年以来14年ぶり。

会員の中でも、今回初めて狂言を見る方も多くいらっしゃいました。

開場前のスタッフミーティング。

大ホールはドアが5か所ありますので、注意書きを貼るのも一苦労です。

いよいよ会員の皆さんが入場されます。

今回アナウンス初体験のSさん。

和田副会長の舞台あいさつが終わると、いよいよ開演です!

まずは、茂山茂さんによる狂言の解説からスタート。

茂さんの飄々とした言葉で、能と狂言の違い、狂言の特徴、演目の解説などをお話ししていただきました。

このお話があったおかげで初めての狂言でも楽しめた、と会員からも大好評。

そして一つ目の演目「察化」。



 

主人の言付けで、叔父に連歌の評定を頼むために都まで行った太郎冠者が、間違えて察化(詐欺師)を連れて帰ってくるのですが、後半の主人が察化をもてなすのを太郎冠者が真似る場面で、千五郎さんの演じた太郎冠者のふてぶてしさに大笑いが起きました。

そして休憩の後は二つ目の演目「鎌腹」。



 

千之丞さん演じる太郎がいきなり妻に鎌をもって追い回される場面から始まるのですが、男の沽券を傷つけられたので自死しようとあれこれ試みるも、臆病風に吹かれて死ねない滑稽さに、可笑しみとなんとも言えない愛嬌がありましたね。

最後の「俵を重ねて面々に~」というのは「付祝言(つけしゅうげん)」といい、狂言の舞台の締めに謡われる謡いだそうです。

終演後はたくさんの方がアンケートを出してくださり、「良かったね」「楽しかったよ」との声がロビーに飛び交いました。

皆さんしみじみとした感動を胸に、帰路につかれたのではないでしょうか。

こうした味わい深い古典芸能も折に触れて鑑賞していきたいですね!

茂山狂言会の皆様、ありがとうございました!

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