次回例会は、指揮者の藤岡幸夫さんのプロデュースで結成された弦楽四重奏団「The 4 Players Tokyo(ザ・フォープレイヤーズ・トウキョウ)にご登場いただきます。
今回のブログでは、The 4 Players Tokyoについてご紹介します。
メンバーは左から順に、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターの戸澤哲夫さん、東京都交響楽団第2ヴァイオリンの首席奏者の遠藤香奈子さん、NHK交響楽団次席ヴィオラ奏者の中村洋乃理さん、そして山形交響楽団首席チェロ奏者の矢口里菜子さん。
音楽番組「エンター・ザ・ミュージック」から誕生した、トッププレイヤー達による弦楽四重奏団!
「エンター・ザ・ミュージック」は、BSテレ東で毎週土曜日朝8時30分から放送の音楽番組。関西フィル首席指揮者の藤岡幸夫さんが、テレビ東京アナウンサーと共に、毎回ゲスト音楽家を迎えて様々なお話と演奏を繰り広げる、楽しみながらクラシック音楽の魅力を発見できる番組です。その番組内で、藤岡さんが熱望し、自らプロデュース役を買って出られ、4つの異なるオーケストラからトッププレイヤーを集めて誕生したのが、今回お越しいただく「The 4 Players Tokyo」です。
プロデューサー藤岡幸夫さんに聞いてみた The 4 Players Tokyo の魅力
―普段指揮者としてご活躍されている藤岡さんが、なぜ弦楽四重奏をプロデュースしようと思われたのでしょうか。
藤岡幸夫さん(以下藤岡さん)作曲家にとって弦楽四重奏は交響曲と双璧の勝負ジャンルで傑作が多い。しかし、近年人気が減少しているのでプロデュースしました。
―藤岡さんから見られての各メンバーをご紹介下さい。
藤岡さん 全員オーケストラのトップメンバーを集めました。普段オケのトップクラスの方々は、普段から他の厳しいオケ団員の尊敬を集め顔つきが違います。
この4人の特徴は知性と情熱のバランスが素晴らしい。
戸澤さんは、長男で素晴らしい経験のあるリーダー、遠藤さんはお姉さん的存在で面倒見が良い、中村さんは明るくてやんちゃ、矢口さんは末っ子でかなり天然キャラ。YouTubeでご覧になれます。
―会員へ一言メッセージをお願いします。
藤岡さん 当日は弦楽四重奏の凄さを楽しく身近に楽しんで頂きます。
※例会当日は藤岡幸夫さんが司会・トークを担当されます。
第2ヴァイオリン遠藤香奈子さんによる演奏曲ひとこと解説
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調《クロイツェル・ソナタ》
The 4 Players TokyoのTV番組デビューで取り上げた、私達のテーマ曲とも言える曲です。短い作品ながら、起承転結のはっきりした、非常にドラマティックで衝撃的な曲です。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.18-3
作品が発表された順序の関係で「第3番」とされていますが、実は、ベートーヴェンが書いた初めての弦楽四重奏曲です。クラシック音楽の王道を行く、とても聴きやすい曲です。
ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
ボロディンが、愛妻へ結婚20周年記念に贈った作品で、とてもロマンティックな曲です。1楽章冒頭は、数年前に伊藤園さんの「おーいお茶」のCMで採用されていますし、3楽章のノクターンも、CMやBGMでよく使われますので、聴いたことがある方も多いかと思います。
エンター・ザ・ミュージック 藤岡幸夫プロデュース 新カルテット始動(2019年3月23日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 戸澤哲夫×ヤナーチェク「クロイツェル・ソナタ」(2019年5月4日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 中村洋乃理×ヤナーチェク「クロイツェル・ソナタ」(2019年7月6日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 遠藤香奈子×ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」(2019年8月17日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 矢口里菜子×ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」(2019年9月28日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo デビューコンサート(2020年2月29日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 中村洋乃理×スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」(2020年5月2日放送)
エンター・ザ・ミュージック The 4 Players Tokyo 矢口里菜子×スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」(2020年8月15日放送)
プロフィール
藤岡幸夫(指揮者・The 4 Players Tokyoプロデューサー)
英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。1994年「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー以降、数多くの海外オーケストラに客演。オペラでも2006年にブリテン「ねじの回転」、2009年にR.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」を指揮したスペイン国立オヴィエド歌劇場で脚光を浴びた。2016年にはブリュッセルでA.デュメイ、V.アファナシエフと共演。2017年5月にはアイルランド国立交響楽団にマーラーの第5交響曲で客演、聴衆総立ちの大成功を収めた。
マンチェスター室内管弦楽団、日本フィルを経て、現在関西フィル首席指揮者。毎年40公演以上を共演し2019年に20年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は常に高い評価を得ている。テレビ、ラジオへの出演も多いが、なかでも番組の立ち上げに参画し指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレビ東京「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜23:30-)は2018年10月に5年目のシーズンに突入、放送も200回を越えた。
2002年渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。
滋賀県長浜市文化観光大使。
2019年4月、東京シティ・フィル首席客演指揮者に就任。
公式ファンサイト http://www.fujioka-sachio.com
戸澤哲夫(ヴァイオリン)
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程修了。大学院在学中の1995年1月、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターに就任。ソリストとしてのリサイタル活動に加えてオーケストラとの共演も数多い。2001年モルゴーア・クァルテットのメンバーに加わり、みなとみらいホールでの「1夜でショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲15曲全曲演奏会」という大胆な試みや、大きな反響を呼んだプログレ名曲のカバーアルバムなど、常に斬新な切り口での精力的な活動が認められ、 2010年度アリオン賞、2015年第14回佐川吉男音楽賞奨励賞、2017年第47回JXTG音楽賞洋楽部門本賞を受賞。国立音楽大学非常勤講師。
遠藤香奈子(ヴァイオリン)
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。第1回東京室内楽コンクール優勝。第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールにて最高位ならびにサルバトーレ・シャリーノ特別賞を受賞。霧島国際音楽祭など国内外の音楽祭へ招待され参加。室内楽からオーケストラの客演首席奏者まで幅広く活動している。現在、東京都交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者。The 4 Players Tokyo第2ヴァイオリン奏者、横浜シンフォニエッタ、ザ・シンフォニエッタみよしのメンバーとしても活躍。ソロリサイタルや施設へのボランティア演奏にも意欲的に取り組んでいる。
中村洋乃理(ヴィオラ)
愛知県立芸術大学を経て、東京藝術大学大学院研究科修士課程修了。第8回日本演奏家コンクール最高位受賞。2011年国際音楽祭「ヤング・プラハ」に招かれチェコ各地で演奏。2007年から2014年まで東京フィルハーモニー交響楽団フォアシュピーラー。2015年NHK交響楽団入団。現在、次席奏者。 ヴィオラカルテット Alto de Campagne、パルテンツァ五重奏団、ナガノチェンバーオーケストラメンバー、横浜シンフォニエッタシーズンメンバーとしても活躍中。2019年よりBSテレビ東京「エンター・ザ・ミュージック」の室内楽コーナーにてThe 4 Players Tokyoのメンバーとして定期的に出演している。
矢口里菜子(チェロ)
5歳よりチェロを始める。 馬場省一、宮城健、山崎伸子、石坂団十郎の各氏に師事。 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て、ドレスデン音楽大学に学ぶ。 堤剛、D.ゲリンガス、 M.ペレーニの各氏のマスタークラスに参加。 第31回霧島国際音楽祭賞。第10回ビバホールチェロコンクール 第1位。第一生命ホールにてリサイタルを開催。 ドレスデンにてザクセン州立警察オーケストラと共演。 在ベルリン日本国大使館における演奏会等、欧州各地で演奏。 ライプツィヒ弦楽四重奏団と共演。 JT が育てるアンサンブルシリーズ、リゾナーレ音楽祭、宮崎国際音楽祭等に出演。2019年4月、山形交響楽団 首席チェロ奏者に就任。
三木労音第179回例会
藤岡幸夫プロデュース
弦楽四重奏団 The 4 Players Tokyo
2020年11月27日(金)19:00開演
三木市文化会館小ホール
入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(The 4 Players Tokyo例会から参加希望の方は10・11月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
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