2025年6月9日月曜日

【次回例会紹介】音楽を手渡しで届けたい ― いのちの美しさを伝える一期一会のひとときを  大島花子さん(歌手)

次回例会は、歌手の大島花子さん、そしてサポートいただくギタリストの笹子重治さんにご登場いただきます。
今回のブログでは、大島花子さんへのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)




―大島花子さんはこのたび三木労音へは初めてご出演いただきますが、大島さんがこれまで各地の労音に出演されて、何か印象に残っていることはありますか?

大島花子さん(以下、大島さん) どの会場もそれぞれに印象深かったのですが、お客様の〝音楽愛〟を感じたのが全ての会場での共通点です。
楽屋でのあたたかなおもてなしも、労音さんのコンサートならではで毎回感動しています。

―大島さんが歌手として生きていこうと決意されたきっかけを教えてください。

大島さん 歌うことが好きということが根底にあるのはもちろんですが、音楽だけでは生活できなかったので、デビュー前にOLや塾講師をしていた時期がありました。
通勤電車で音楽に助けられた経験を経て、音楽の素晴らしさを身をもって感じ、自分はそれを届ける側に立ちたいと思いました。

―大島さんは坂本九さんの歌を歌い継いでおられますが、歌以外のところで坂本九さんから受け継いでいきたいと思われることがあれば教えてください。

大島さん 音楽はどの音楽も歌い伝えていくものなので、父を継いでいるという感覚はないのですが、誰かを楽しませたいという思いが父は強い人だったと思っています。
そのマインドは私の中にもあり、DNAを感じる部分ですし、そんな思いでこれからも歌を歌っていきたいと思っています。

―大島さんは平和や人権をテーマにした歌を歌われ、また講師活動もされていますが、そのようなことを考えるようになられたきっかけ、原点のようなことがありましたら教えてください。

大島さん 命が大切だ、ということは言うまでもないところかと思いますが、父を突然亡くしたことや、子育てをしたことでよりその想いは強くなったように思います。
そんな思いをコンサートで伝えていたところ、人権をテーマにした自治体の講演などにお声がけいただくようになりました。

―よく共演しておられるギターの笹子重治さんは、大島さんにとってどのような存在でしょうか?

大島さん ステージでのパートナーであり、師のような存在であり、演奏中はオーケストラの指揮者のように音楽を作ってくれる存在でもあります。
歌い手としては、私が一番心地よく泳ぐことができる海のような存在でもあり、旅では美味しいものを巡る友のような存在でもあります(笑)

―大島さんがステージに立たれる時に大切にしておられることを教えてください。

大島さん その瞬間を生きることに集中しています。

―コンサートに向けてメッセージをお願いします。

大島さん その日、その場所、客席の皆様も含めてのその日のメンバーだからこそ生まれる瞬間に出会うことが本当に楽しみです。
同じ楽曲であっても7月6日限りの音色になるかと思いますのでお見逃しのないよう、ぜひご一緒に、一期一会の瞬間を生み出していただければと思います!
お会いできること、心から楽しみにしています!




大島花子 プロフィール
坂本九、柏木由紀子の長女として東京に生まれる。
東洋英和女学院大学入学と同時にミュージカル「大草原の小さな家」で初舞台。その後、役柄ではなく自分の言葉で表現したいと歌手を志し、作詞作曲を開始。OLや塾講師などをしながら、ライブハウスなどで活動を開始。
2003年、父・坂本九の「見上げてごらん夜の星を」でメジャーデビュー。
11歳の時に飛行機事故で父親を失うという出来事、また36歳で長男の出産を経験し、脈々と繋がっていくいのち、かけがえのない日常の輝き、いのちのうつくしさと大切さ、などをテーマに歌を手渡しするように届けている。
2010年からはショーロクラブの笹子重治(ギター)とのデュオを中心にライブ活動を行っており、様々な楽曲を独自の世界観で表現し好評を博している。
また、坂本九の遺した楽曲の継承者としての役割を果たすべく、その代表曲「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」などを歌い伝えている。
出産を機にはじめた親子ライブ、国際協力NGO ジョイセフの妊産婦支援をはじめ、行政主催の人権啓発イベント、被災地支援活動やチャリティー・ライブ、老人ホームや障がい者施設、ホスピタルでのライブなど、歌を通しての心のふれあいも積極的に行い、その活動はNHK始め数々の報道番組やドキュメンタリーでも取り上げられ、WOWOW制作の 『被災地に歌う「上を向いて歩こう」~大島花子・父と紡ぐ心のメロディー~』は衛星放送協会が選ぶ最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
2014年 ファーストアルバム「柿の木坂」発売。アルバムに収録された坂本九作詞/作曲「親父」はその独自の世界観が好評を博し、同年3月9日にはUSENチャートの1位を獲得した。
2017年にシングルとして発表した「ヨイトマケの唄」では母の立場での新たな解釈に、作者の美輪明宏から激励の言葉が寄せられた。
2018年6月、セカンド・アルバム「ひめりんご」を発売。タイトル曲の「ひめりんご」は東日本大震災の被災者支援から生まれた曲。
2021年10月、サード・アルバム「百日紅の木下で」を発売。父・坂本九の代表曲「上を向いて歩こう」、「見上げてごらん夜の星を」を収録。
「ここで君を待ってるよ」はJR石岡駅の発車メロディーに採用される。
オフィシャルサイト https://hanakooshima.com/

笹子重治プロフィール
1958年、神戸市生まれ。ブラジリアン・スタイルの奏法の影響を受けたギタリストとして、パウリーニョ・ダ・ヴィオーラやナラ・レオン等多くの来日ブラジル人アーティストとセッションを重ねた後、86~87年にかけてブラジルで活動。帰国後、インストゥルメンタルトリオ、ショーロクラブを結成し、現在までに25枚のアルバムをリリース。
また、2004年には新たなインストゥルメンタルトリオ、コーコーヤを立ち上げ、アルバムを、サントラも含め5枚発表するかたわら、EPO、比屋定篤子、桑江知子、Ann Sally、大島保克、宮沢和史、NUU、古謝美佐子、畠山美由紀、松田美緒、照屋実穂、手嶌葵、吉田慶子、鈴木重子、大島花子、純名里沙、MAKO、落合さとこ、池田綾子、城戸夕果、かとうかなこ、小松亮太、江藤有希等、ブラジル系のみならず、J-POPから民謡までの歌手やインスト奏者のサポート、CDプロデュース、レコーディング、アレンジ等、多方面で活躍中。2016年には、サウンドプロデュースした大島花子「親父」が、USEN演歌チャート1位獲得。
2010年、初のソロアルバム「onaka-ippai」発表。最新作は、プロデュース&演奏では、桑江知子の40周年記念アルバム「stopmotion」を19年7月にリリース。またショーロクラブとして、2020年10月に「武満徹ソングブック・コンプリート」を発表。2021年3月に自身の作品集「plataforma」を、5月にはコーコーヤ4作目のオリジナル作品集を発表。
作曲の分野でも、ふたつのインストユニットを中心とした多数の楽曲の他、各共演歌手との共作、ブラジルの国民的作詞家パウロ・セザル・ピニェイロ、ルーツサンバの長老、故ギリェルミ・ジ・ブリート、日本でも人気の高いシンガーソングライター・ジョイスとの共作などもあり、それぞれCD化されている。
ホームページ https://www.sasa-g.com/
 


三木労音6・7月例会(第207回)
大島花子コンサート with 笹子重治
2025年7月6日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(大島花子例会から参加希望の方は6・7月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

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