次回例会は、斎藤守也(もりや)さんと斎藤圭土(けいと)さんお二人のピアニストによるデュオ「レ・フレール」にご出演いただきます。
今回のほわいえでは、レ・フレールのお二人へのインタビューを中心にご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
今回のほわいえでは、レ・フレールのお二人へのインタビューを中心にご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
【レ・フレール】 斎藤守也(兄/写真左)、斎藤圭土(弟/写真右)
―レ・フレールはフランス語で「兄弟」という意味だそうですが、お二人それぞれご自身の性格や音楽を始めた時期、きっかけを教えて下さい。
斎藤守也さん(以下、守也さん) 僕が音楽を始めたきっかけは、11歳の時に家にあったキーボードで作曲を始めたのがきっかけでした。作曲といっても、つたないもので、鍵盤で遊ぶように「この音はカッコいいな」と思うものをただ並べるような作品でしたが、その1年後の12歳にはピアノを習い始めました。
性格は、泣き虫、頑固、内省的、といった感じですかね。人からは職人肌と言われることがあります。
斎藤圭土さん(以下、圭土さん) 6歳でピアノを始めました。きっかけは直感で習いたいと思いました。
―レ・フレールを結成したきっかけを教えて下さい。
圭土さん 飼い犬が交通事故に遭い、手術費の捻出のためにコンサートを開いたのがきっかけです。
―お二人の演奏スタイルは「キャトルマンスタイル」と言われていますが、一般的なピアノ連弾とどのようなところが違いますか。
守也さん お互いの腕を交差させるクロス奏法や、弦をハンカチ等でおさえるミュート奏法を用いたり、演奏しながらプリモとセコンドが入れ替わったりするのがキャトルマンスタイルの特徴だと思います。レ・フレールの楽曲には左手でリズムを刻む楽曲が多く、会場のお客さんが手拍子をしてくれたり、ピアノでバンド演奏のような雰囲気を表現しているのもレ・フレールの特徴の一つだと思います。
―レ・フレールのコンサートは客席と一体になるライブ感が特徴ですが、ステージに立たれる時に心掛けておられること、大切にしておられることを教えて下さい。
守也さん お客さんに楽しんでもらう為に、まずは自分自身がピアノの演奏を楽しむということを心がけてます。
そして目の前のお客さんの反応を僕は大切にしています。演奏中には客席の雰囲気を感じながら自分の音に集中していますが、曲によっては鍵盤ではなくお客さんの表情を実際に見ながら演奏することもあります。また、賑やかな曲でも会場の端まで音が届くように意識したり、静かな曲では自分の指先にお客さんの意識が集中するような演奏を心がけています。
そして目の前のお客さんの反応を僕は大切にしています。演奏中には客席の雰囲気を感じながら自分の音に集中していますが、曲によっては鍵盤ではなくお客さんの表情を実際に見ながら演奏することもあります。また、賑やかな曲でも会場の端まで音が届くように意識したり、静かな曲では自分の指先にお客さんの意識が集中するような演奏を心がけています。
圭土さん 音楽を楽しむ事です。
―2022年で結成20周年を迎えられたそうですが、これまで活動の中で印象的だったこと、大きな転換点になったことがございましたら教えて下さい。
守也さん 20年前のお客さんが今でも応援して下さっていることも多く、当時は幼かった子が立派な大人になり、現場で一緒に仕事をしたりすることもあって、そういった再会はとても印象に残っています。
転換期としては、レ・フレールデビュー10年を期にソロアルバムをリリースしたのが個人的な転換期であったと思います。
その頃から様々なソロ活動を始めたんですが、中でも病院や福祉施設を訪れて演奏する活動や、障害や病気のある方でも楽しめるバリアフリーコンサートのプロデュースを手掛けたことが僕にとってとても大きな事でした。とてもやり甲斐のある活動なので、僕のライフワークとして今後も続けて行こうと思っています。
転換期としては、レ・フレールデビュー10年を期にソロアルバムをリリースしたのが個人的な転換期であったと思います。
その頃から様々なソロ活動を始めたんですが、中でも病院や福祉施設を訪れて演奏する活動や、障害や病気のある方でも楽しめるバリアフリーコンサートのプロデュースを手掛けたことが僕にとってとても大きな事でした。とてもやり甲斐のある活動なので、僕のライフワークとして今後も続けて行こうと思っています。
圭土さん 初期の活動は幼稚園ライブが主だったので、子どもの前で演奏する事が多かったのですが、20年経つと当時子どもだった子が立派に成長して再会する事があるので、なんとも言えない喜びを感じます。
―レ・フレールとして、またそれぞれ個人としての今後の夢を教えて下さい。
圭土さん レ・フレールは一人ではできないスタイルなので、お互いが大丈夫ならそれぞれのペースを見ながらやって行ければと思います。ソロとしては、ブギ・ウギ・ピアノの発展です。
守也さん レ・フレールとしては二人がお爺さんになっても連弾していることです。個人としてはバリアフリーコンサートや訪問演奏を通して障害や病気と闘う方々に音楽を届け続けることです。
―2月のコンサートにむけて、メッセージをお願いします。
圭土さん 連弾のコンサートやパフォーマンスは中々見れないので、是非楽しんでください。僕も楽しみにしています。
守也さん 今から2月のステージをとても楽しみにしています。僕自身も全力で演奏するので、みなさんと一緒に最高のコンサートにしましょう!
プロフィール
レ・フレール(斎藤守也・斎藤圭土)
2002年に斎藤守也(さいとうもりや・兄)と斎藤圭土(さいとうけいと・弟)が、故郷・横須賀で結成。コンポーザー・ピアニストとして、交響曲や器楽セッションを想起させる独創的なオリジナル楽曲と、その斬新かつ繊細な1台4手連弾のプレイスタイル、そしてライブパフォーマンスで「ピアノ革命」と話題に。ジャンルを問わず、あらゆる年齢層を惹き付け、聴く人の魂を揺さぶる、熱い唯一無二のオリジナルサウンドは高い評価をうけ、ピアノ一台で世界各国の聴衆を熱狂の渦に巻き込む。また、TV・舞台・映画など多岐にわたる楽曲の提供実績がある。これまでに6枚のオリジナルアルバムを発表。2019年9月にはディズニー公式アルバム『Disney on Quatre-Mains(ディズニー・オン・キャトルマン)』をウォルト・ディズニー・レコードよりリリース。2021年9月には津軽三味線の第一人者・吉田兄弟とのコラボレーションアルバム『吉田兄弟×Les Frères』をユニバーサル ミュージックよりリリースした。そして、2022年8月には6枚目となるオリジナルアルバム『Timeless』(Universal Music)をリリースし、同年9月に結成20年を迎えた。
公式サイト https://lesfreres.jp/
斎藤守也(さいとうもりや) ピアニスト/コンポーザー
幼少期より音楽に興味を持ち、自己流で作曲をする。12歳でピアノを始め、15歳でルクセンブルク国立音楽学校に留学。ガーリー・ミューラー氏に師事し、クラシック・ピアノを専攻。その他、音楽理論等を学ぶ一方で、オリジナル楽曲の作曲活動を続ける。2002年に弟・圭土と1台4手連弾ユニット「レ・フレール」を結成。各地でコンサートを開催しながらも2017年に初ソロアルバム『MONOLOGUE』をリリース。子ども、ピアノ教師向けワークショップやヤマハ音楽教室教材録音参加、誰もが一緒に音楽を楽しめる機会と環境づくりをテーマとする「小さき花の音楽会」プロジェクトではプロデューサーをつとめるなど、音楽活動を広く行っている。
斎藤圭土(さいとうけいと) ブギ・ウギ・ピアニスト/コンポーザー
6歳からクラシック・ピアノを学び、15歳よりルクセンブルク国立音楽学校に留学。これまでに世界13カ国で公演を行うなど、多角的かつ精力的に活動を展開。
ブギ・ウギ・ピアニストとして、日本人で初めて国際ブギ・ウギ・フェスティバルに招聘され、定期的にヨーロッパで演奏。2015年、細野晴臣氏(YMO)のバンドにピアニストとして参加。細野氏に「日本人唯一のブギ・ウギ・ピアニスト」と称される。
2020年10月にソロピアノ作品集『PIANO PRAYER』をリリース。
メロディアスで詩的、物語性のある楽曲のもつユニバーサルな魅力は、国内外で高い評価を得、作曲家としての実績も着実に積んでおり、今後の活動にさらに期待が高まる。
三木労音2・3月例会(第199回)
三木労音33周年記念
レ・フレール ピアノコンサート
2024年2月18日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
参加費 会員/会費のみ 一般/5,000円(中学生以下3,000円)
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(レ・フレール例会から参加希望の方は2・3月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。
0 件のコメント:
コメントを投稿