次回例会は、マリンバ奏者の松本真理子さんをお迎えします。松本真理子さんには1991年の第1回結成例会にご出演いただいて以来、1993年、2000年と過去に3回ご出演いただき、今回21年ぶり4回目のご出演で、これまでの出演者の中で最多出演となります。
今回のブログでは、松本真理子さんへのインタビューをご覧下さい。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
松本真理子さん
―まずは松本真理子さんと労音との関わり、また思い出などを教えて下さい。
松本真理子さん(以下、松本さん) 労音は大好きです。聞く人とステージに乗る人の一体感が半端じゃありません。1978年に地元奈良で「がんばれ!日本フィル」のすごいオケ伴で労音デビューしました。以後、あちらこちらから呼んで頂いて労音大好き奏者になっていきました。はっきり言って、私は労音に育てていただいたと思っています。現在でも奈良労音主催の「真理子のコンサート」シリーズを長年続けています。主催スタッフとは身内感覚で仲良しなんですよ。三木労音様は本当に思い出がいっぱい。こうして4回も呼んで頂くなんて・・・演奏家冥利に尽きます。本当にうれしいです。皆様方の心からの誠実な歓迎ぶりにいつもウルルン・・・。6月13日にもどうぞよろしくお願いいたします。
―昨年10月にプロ活動50周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。51年目となられた今の思いを教えて下さい。
松本さん あっという間の50年でした。何のためらいもなく、ずーっと好きなマリンバを続けてこれたことを心から感謝しています。
真夜中にガンガン練習できる田舎に感謝、いつも応援して下さるファンの方々、私を信じ誠実にしがみついてくれる門下生、又、演奏できるチャンスを下さる多くの方々に心からお礼を申します。歳を重ねるとこうなるんやな・・・と、いい意味で憧れてもらえる存在になりたいといつも思っています。他の人では真似できない「真理子のマリンバの世界」を更に確立したいと思っています。コロナ禍の不安やキャリアの荷の重さ、体力的な心配・・・すべて「自分を高めるためのカンフル剤」と思って更に前に踏み出します。51年、52年目も。
―ご自身の演奏活動の他に、沢山のお弟子さんの育成をはじめ、コーラス指揮や子供達や障がいを持つ方々への音楽指導など教育分野でもご活躍ですが、その中で大切にされていることを教えて下さい。
松本さん 人と生まれて、誰もが自己表現する力を付けて、自己実現に向けて前進する・・・もしかしてこのテーマが私のライフワークかと思っています。なりたい自分ってありますものね。真理子さんのあの一言でやる気が出たとか、目が覚めた、やれた!とか。厚かましいですが、そんなキーパーソンになりたいなと思っています。人のことが気になって仕方ない私のこと、ひとりではないよ、みんなで歩いて行こう!と呼びかけています。
―いつも元気いっぱいの松本真理子さんですが、元気の秘訣は何でしょうか。
松本さん 全くのネアカ人間です。ほぼ病気(?)かと思う程、明るい性格です。あの人に嫌われたらどうしよう・・・とか、頭がまっ白になったらどうしよう・・・とか思わない。拍手をいっぱいもらってニコニコしている自分の姿を思い浮かべながら演奏しています。全く根拠もないんですが、「私は元気!」と思い込んでいます。自分の背中を見続けている人がいっぱいいますから。コロナ禍で家で静かにしていた時は、『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く』これを言い続けていました。
―今回のプログラムの魅力をご紹介下さい。
松本さん 20年ぶりとなれば、その間の私の演奏活動の足跡をお伝えしたい。私のために作編曲された名曲の数々を心を込めて演奏します。とにかく前向きに力強く歩き出そうとメッセージを込めました。特に「マリンバ・スピリチュアル」は3名の打楽器奏者をバックに演奏される、再生の魂の振り起しの曲です。10分の大曲ですが、どうぞ当日お楽しみ下さい。
出演者
マリンバ:松本真理子
ピアノ:新子澄代
助奏:アンサンブル”テトラ”メンバー(深津友佳子、幡井信子、川野容子)
※アンサンブル”テトラ”メンバーのうち、チラシに記載しておりました武曽海結さんから川野容子さんに変更がありました。
松本真理子 プロフィール
京都市立音大(現芸大)専攻科を首席修了。大阪でのデビューリサイタル後全国労音主催の独奏会を中心に日本フィル、大阪フィル、京響等と多数の共演を重ね、国内外で年間80回を超える演奏活動を展開。
1988年奈良新聞文化賞受賞。2000年にはCD「自奏伝」をリリース。自宅でマリコマリンバスタジオを主宰、プログループ「テトラ」を育成、地元のDMG MORIやまと郡山城ホール主催の「マリンバ教室」を指導、延べ1000人を超えるこども達と関わる。元奈良県教育委員長、臨床心理カウンセラーのキャリアから講演依頼も多い。
他に作編曲、M'sコーラス指揮、コンクール審査員、ホール企画アドバイザー、「第17回全国障害者芸術文化祭なら大会」、県主催「まほろばあいのわコンサート」の音楽監督・指揮を務め高い評価を得る。障害のある人ない人共に元気の出る楽しい音楽づくりは「マリコマジック」と呼ばれ多くのファンを持ち、音楽指導者として大活躍中。
2020年10月に「松本真理子プロ活動50年記念演奏会」を開催し、マスコミに大きく取り上げられる。又隔月開催の人気企画「金曜トークサロン」をプロデュース。50回記念ファイナルステージまで導く。2020年12月には、長年に亘るボランティア活動や社会活動が感動と元気を与えたことが評価され、「第11回あしたのなら」奈良県知事表彰を受ける。
現在、日本マリンバ協会特別会員、関西打楽器協会副理事長、大和郡山市音楽芸術協会特別顧問、奈良県音楽芸術協会顧問、わたぼうし音楽祭審査委員長等。
三木労音第183回例会
松本真理子 マリンバの世界 ~今こそマリンバ!元気と感動と~
2021年6月13日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(松本真理子マリンバ例会から参加希望の方は6・7月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
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