2021年2月15日月曜日

【次回例会紹介】シンフォニックなエレクトーンサウンドで贈る、心揺さぶるミュージカルの世界!―神田将(エレクトーン)、松本昌子(ヴォーカル)、畠山典之(ヴォーカル)

次回例会は、三木労音でもファンの多い、例会出演3度目となるエレクトーン奏者・神田将(ゆき)さんのご登場です。また今回は、ゲストに元劇団四季の松本昌子さん、畠山典之さんにご出演いただき、ミュージカル作品を中心としたステージをお届けいただきます。
今回のブログでは、神田将さん、そして松本昌子さん、畠山典之さんへのインタビューをご覧下さい。

神田将さん(エレクトーン奏者)




―神田さんにはこれまで2014年、2017年とご出演いただき、今回3度目のご出演となりますが、ここ数年の神田さんの活動について教えて下さい。

神田将さん(以下、神田さん) 三木の皆さんには3度もお招きいただき、本当にありがとうございます。私にとって三木は仕事に行くというより、友達を訪ねるような親しみを感じる場所です。
初出演から7年経ち、歳を重ねた分、私の音楽も落ち着いて来ました。
ここ数年は、演奏中心の活動に加え、企画や制作の役割が増えました。その中でミュージカル作品を取り上げることも多くなり、世界観が広がったので、楽しみながらも音楽の奥深さに触れられるコンサートを、たくさん企画していきたいと思っています。

―今回「ミュージカル音楽」をテーマにしたコンサートを企画していただきましたが、クラシック音楽とミュージカル音楽とのアプローチの違いについて教えて下さい。

神田さん ミュージカルもクラシックも同じ音楽の系譜に属していながら、アプローチの仕方は真逆とも言えるほど大きく違います。クラシックでは音楽性がすべてに優先しますが、ミュージカルでは芝居やダンスも重要で、喜怒哀楽がわかりやすく、誰もが気軽に楽しめるのが魅力。そんなミュージカルの醍醐味はそのままに、音楽的にはクラシック同様に緻密な解釈と表現を織り込んで、聞き応えのあるコンサートに仕上げました。

―今回共演して下さるお二人のゲストシンガーをご紹介下さい。

神田さん ミュージカルシンガーの知り合いはたくさんいますが、今回ご一緒する松本さんと畠山さんは特別です。おふたりとも劇団四季で重要なポジションを長く務めた経験があり、ミュージカルを知り尽くしているわけですが、私がミュージカル界にとってはイレギュラーな要求をしても、必ず応えてくれる柔軟性と寛容さを持っている逸材です。そしてステージに賭ける情熱が素晴らしく、毎回しっかりと練り上げたパフォーマンスを見せてくれるので、ぜひご期待ください。

―最後にコンサートに向けての抱負やメッセージなどをお願いします。

神田さん 一台のエレクトーンとふたりのシンガー。ステージにはたった3人ですが、互いに支え合い、互いに刺激し合って、心に残るコンサートにしたいと思います。そして私たちにとって客席の皆さんは共演者です。皆さんの鼓動や眼差しを感じながら、それを音楽に変えて場内を満たします。ぜひ主人公になった気分でご参加ください。一緒に楽しみましょう。




出演者の皆さんへ質問
Q1好きなミュージカル作品を一つ上げるとすれば何ですか?
Q2最近、印象に残ったことを教えて下さい。
Q3コンサートに向けての抱負を一言お願いします。

神田将さん
A1.サウンド・オブ・ミュージックです。作品の完成度、どんな世代にも訴える力を持つストーリー、誰にでも馴染みやすいメロディは、まさに圧巻の名作と言えるでしょう。
A2.気持ちが塞ぎ、気乗りしないままリハーサルに参加したことがあったのですが、いざ弾くとたちまち心が満たされ、数分後には今の自分は最高に輝いていると感じられるまでに変化しました。音楽の威力は知っているつもりでしたが、まさかこれほどだとは!人の心に音楽は必要ですね。
(A3は記事本文にて回答)

松本昌子さん
A1.沢山あるのでなかなか選べませんが、「今日」の気持ちで上げるとしたら「サウンド・オブ・ミュージック」です!!
誰もが一度は耳にした事のある名曲が多く、お子様から大人の方まで幅広く楽しんで頂ける作品だと思います。
A2.家の中に小さな観葉植物が日に日に増えて来ました。最近は多肉植物が流行っています。家時間を楽しく過ごそうと、心掛けています!
A3.皆様と同じ空間を共有出来る事が楽しみです。まだまだ油断出来ない状況ではありますが、どうかこのひと時をお楽しみ頂けましたら幸いです。
当日にむけてご準備いただく三木労音の皆様や劇場の皆様、ご縁を繋いで下さった神田さん、そして会場にお越し下さるお客様に感謝申し上げます。心を込めて歌わせて頂きます。

畠山典之さん
A1.ウェストサイド物語
A2.「音楽が現在でしかなかった時代」最近読んだ作曲家
リストについて書かれた本の一節です。レコードやラジオなど音楽を再生する技術のなかった19世紀、暮らしの中で人々が耳にする音といえば、雑踏や物売りの声、馬車の車輪、教会の鐘…自然音しかない世界に響く音楽は、人々の心をさぞ感動で振るわせたことでしょう。現代社会は音楽に溢れています。しかし世の中が便利になり、どんなに技術が進化しようとも、その時その場所でしか感じられない、伝わらないものが゙あります。ホールで歌わせていただけることに感謝し、大切につとめなければと改めて思った瞬間でした。
A3.コロナ禍でリモート化が急速に進んだ今だからこそ、生の音楽の感動にあらためて気づかされることばかり。お客様と心通わせ分かち合う、そんな五感に響くステージをお届けできるよう頑張ります。



出演者プロフィール

神田 将(エレクトーン)
1台のエレクトーンでフルオーケストラを思わせる豊かな音を奏で、電子楽器の常識を覆したエレクトーン奏者。特にクラシック作品の演奏を得意とし、独自の技術と心に響く高い音楽性が絶賛されている。仙台クラシックフェスティバル(2009-)や霧島国際音楽祭(2013-)などの日本を代表する音楽祭に、唯一のエレクトーン奏者として出演。また、中国上海国際芸術祭への出演を機に、海外音楽祭への参加やリサイタルも増え、日本生まれの楽器であるエレクトーンを演奏する日本人音楽家として各国で人気を博している。国内では、ソロコンサートを中心にしながらも、数々の一流音楽家との共演や、舞踊や邦楽などジャンルを超えたコラボレーションでも好評を博す。また第九演奏会やオペラ上演でのエレクトーン1台によるフルオーケストラ担当、全国各地の小中学校への訪問コンサートなども積極的におこない、エレクトーンの可能性を広げるための努力を重ねているほか、公演の制作や演出の手腕にも定評がある。東京文化会館でのリサイタル(東京労音主催)は、2015年から4回を重ね、2021年5月には大ホールにおいてゲストにソプラノのサイ・イエングアン、ヴァイオリンの松田理奈を迎え、5回目のリサイタルを予定している。2019年に演奏活動25周年を迎え、演奏のみならずスマートなトークにも磨きがかかり、今後の活躍がますます期待される。

ゲストシンガー 松本昌子 
東京都出身。桐朋学園大学声楽科ディプロマコースを経て、2002年から約12年間、劇団四季に所属。ブロードウェイミュージカル「ライオンキング」のシェンジ役で初舞台を踏む。「アイーダ」「ウィキッド」「南十字星」「ガンバの大冒険」等、多数のミュージカルに主要キャストとして出演。総ステージ数は2500ステージを超える。「ライオンキング」シェンジ役(2011年版)、「ウィキッド」「南十字星」のCDレコーディングキャストを務める。退団後は各地での演奏活動を精力的に行う他、ボイストレーナーとして活躍し、劇団四季への入団合格者を含むミュージカル界の後進を育てている。また、BS朝日テレビ「ヤマハ青春ポップス」にレギュラー出演、日比谷ミッドタウン「Hibiya Festival」出演。

ゲストシンガー 畠山典之
北海道教育大学札幌校卒業。98年に劇団四季研究所入所(16年在団)。出演作品はミュージカル作品からストレートプレイと幅広い。また研究所の講師を務めるなど、後進の育成にも力を注ぐ。浅利演出事務所を経て、現在はフリーランスの俳優として活動中。主な出演作品は「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「ウェストサイド物語」「クレイジー・フォー・ユー」「鹿鳴館」「トロイ戦争は起こらないだろう」「この生命誰のもの」「思い出を売る男」「オンディーヌ」「ソング&ダンス」「李香蘭」等多数。近年は、2人芝居「受取人不明 ADDRESS UNKNOWN」の日本初演・再演ともに出演。また5度目の訪問となる東北被災地でのチャリティーコンサートが釜石ホールTETTOと福島数カ所で行われた。また舞台演出、作曲など活躍の幅を広げている。

三木労音第181回例会
神田将 Yuki Kanda エレクトーンコンサート~ミュージカルへの誘(いざな)い~
2021年3月7日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(神田将例会から参加希望の方は2・3月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからのお申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

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