2023年8月24日木曜日

真夏の中駆け抜けたトリオ・カルディアツアーin三木

強烈に暑かった2023年の夏も、処暑を過ぎると暑さも少しやわらいできて、少しホッとしています。
皆様も夏の疲れが出ませんように、気をつけて下さいね。

さて、遡ること先週8月19日(土)、お盆も終わったのにまだまだ猛暑が残る中で、三木労音8・9月例会「トリオ・カルディア コンサート」を開催しました。
メンバーは、2年前のギター&ヴァイオリン「風の旅」のゲストでご出演いただいたフルートの日野真奈美さん、そして日野さんの同級生のヴァイオリンの星野沙織さん、ピアノの高橋亜侑美さん。3人は国立音大附属小学校からの幼馴染みという間柄で、大学卒業後にトリオを結成し、これまでにコンサート活動、またCDも3枚出されるなどご活躍をされています。
今回は、トリオ・カルディアとしての初のコンサートツアーということで、8月8日山口県の宇部音鑑を皮切りに、山陽道ブロック労音の7団体8公演を実施。
折しも猛暑がピークの頃で、また期間中2つの台風がやって来る中、それをすり抜けながら各会場とも無事成功理に終わりました。
三木労音はツアー終盤最後から2つ目で、素晴らしいステージをお届けいただきました。

例会スタッフで開演前にロビーで歓迎会を開きました。
 
開演前の会長あいさつ。これからの舞台に期待が高まります。

そしていよいよ開演です。3人のメンバーが表れると、ステージにパッと華が咲いたようです。


日野真奈美さん

星野沙織さん

高橋亜侑美さん

フルート、ヴァイオリン、ピアノという編成のトリオは他にあまり聞かない珍しい編成ですが、華がありつつ温かなフルート、艶っぽく情熱的なヴァイオリン、しっかり包み込むように支えるピアノ、と、それぞれのキャラクターが楽器を通じてにじみ出てくるようで、このメンバーだから響かせられるサウンドを持っておられると感じました。
選曲も前半が6月に出された新譜からを中心に、クラシック作品の中からダンス音楽をセレクトしたプログラム、後半がなじみ深い唱歌やジブリ作品、映画音楽などポピュラーなプログラムと、聴きやすく、また聴き応えのあるもので好評でした。

後半はドレスも替えて。

また、演奏以外にもトークで三木にまつわるお話をしてくださったり(文化会館に来られる前にみすゞ刃物さんで包丁を購入されたそうです)、各楽器紹介では突然クイズが始まり、正解者の中からジャンケン勝ち抜きで2名の方にサイン色紙をプレゼントしたりと、あちこちに客席を巻き込んで楽しんでもらう工夫もされて、それもgoodでした。

最後のチャルダッシュでは、日野さん、星野さんがなんと客席から登場!
ロマの調べに乗って客席を隅々まで回って、時には握手をしたり客席に座って演奏したりと、会場の皆さんの近くまでいっての演奏に、大変盛り上がりました!
移動しながら、跳びはねながら楽器を演奏するお二人に、感嘆と大きな拍手が!
ピアノの高橋さんが「私も一度客席に降りて演奏してみたい」と後で残念がっておられました。

終演後のサイン会で、直接メンバーに感動を伝える人もたくさんおられましたね。
最後に三木労音の会長、副会長、事務局のメンバーで記念写真。


トリオ・カルディアの皆さんの今後のご活躍も期待したいですね!
2年前の「風の旅」と同じく、今回のトリオ・カルディアのツアーも東京労音の尽力で実現することができました。素晴らしいアーティストとのご縁を結んでいただいた東京労音にも感謝します。
真夏の猛暑の中のツアー、お疲れさまでした!!

2023年7月24日月曜日

【次回例会紹介】幼馴染み3人のアンサンブルが生み出す、心あたたまる魅惑のハーモニー ― トリオ・カルディア (アンサンブルユニット)

次回例会は、フルート、ヴァイオリン、ピアノのアンサンブルユニット「トリオ・カルディア」による山陽道労音7公演のひとつとして開催します。
今回のブログでは、トリオ・カルディアの3人のメンバーのインタビューをご紹介します。


写真右から日野真奈美さん、高橋亜侑美さん、星野沙織さん

《トリオ・カルディア 山陽道労音ツアー》
8/8(火)19:00 宇部市文化会館(山口県)
8/10(木)14:00/18:45 米子コンベンションセンタービッグシップ(鳥取県)
8/12(土)14:00 加古川・松風ギャラリー(兵庫県)
8/13(日)14:00 宍粟市山崎文化会館( 〃 )
8/17(木)18:30 姫路キャスパホール( 〃 )
8/19(土)14:00 三木市文化会館( 〃 )
8/20(日)14:00 赤穂化成ハーモニーホール( 〃 )




―まずはメンバーそれぞれの自己紹介と、ご自身が担当する楽器の好きなところ、自分に合っていると思うところを教えて下さい。

日野真奈美さん(以下、日野さん) お寿司、お花、神社が好きなフルートの日野真奈美です。フルートはリードやマウスピースなどを通さずにダイレクトに息を入れる楽器なので、人の声に似ていると言われています。なのでいろんな音が出せるのですが、特に透明感のある音色に魅力を感じています。フルートが自分に合っているのかはわかりませんが、私は大好きなので、振り向いてもらえるように(良い音楽が出来るように)精進している日々です!
 
星野沙織さん(以下、星野さん) アニメ、ゲーム、お酒が好きなヴァイオリンの星野沙織です。ヴァイオリンは楽器によって顔や色はもちろん、音色もかなり変わるので、私たち奏者にとったらまさに「替えのきかない、かけがえの無い唯一無二の相棒」です。自分に合っていると思ったことはありません。ヴァイオリンはとても難しい楽器で私などが手を出してはいけない楽器だったのだと、弾くたびに自分の技量のなさにがっかりしております。なので、楽器に呆れられたり、見限られたりしないよう、日々精進してお付き合いしているつもりです。

高橋亜侑美(以下、高橋さん) スポーツ、ダンス、友達とおしゃべりが大好きなピアノの高橋亜侑美です。ピアノの好きなところはスケールの大きさ、多彩なハーモニーを奏でられるところ、重厚な音だけでなく“コトン”と芯のついた繊細な音がとても魅力的だと思います。自分に合っているかは分かりませんが、アンサンブルでのピアノの役割は支えと視野を広くもつこと、音楽の方向性を示したり誘導したり時に上(メロディライン)を転がしてみたり…そんな風になれるように日々精進です。

―3人は幼馴染みだそうですが、出会った頃のそれぞれの印象(小学生時代)はいかがでしたか?また音楽を介した交友はいつからですか?

日野さん 星ちーは絵が上手で、卒業文集に「夢はヴァイオリニスト」と書いていて、すごくかっこいい!と思っていました。あゆはクラスの中心にいるダンスが踊れる活発な子!実は四天王と呼んでいました(笑) 幼馴染である私たちですが、初共演は18歳〜22歳くらいになります。

星野さん 真奈美は将棋がうまくて足の速い子、という印象でした。あゆみちゃんは朗らかで頭が良い印象!音楽で関わったのは大学を卒業するあたりだったかと思います。
 
高橋さん まなみは一見おとなしそうなのに話すとなんだか面白いぞっ!!と思いました。高校生の時に共演し始めました。ほしちーはチワワみたいに可愛くて絵が上手な子、学生を卒業する頃に共演しました。

―「トリオ・カルディア」としての活動はいつ頃から始められましたか?またそのきっかけを教えて下さい。

日野さん きっかけは私と星ちーが、音大を卒業する時に一緒に活動したいね!という話しになり、ピアニストは誰が良いかな…と最初に思い浮かんだアユを誘いました。

―メンバーそれぞれが影響を受けた音楽体験、音楽家を教えて下さい。

日野さん 自分が着た白いワンピースに映像を投影し、演奏すると映像が反応して色や形が変わる、というコンサートに出演し感銘を受けました。作品の一部になる面白さを知り、ライブペイントやダンスなど、音楽と他の芸術をクロスさせたコンサートを企画するようになりました。憧れのフルーティストは師匠の佐久間由美子先生と、ウィーンフィル主席のカール=ハインツ・シュッツさんです。
 
星野さん 恩師の演奏スタイルは私にとってとても衝撃的でした。それはウィットといたずら心に富んでおり、音だけではなく、観てて楽しいステージというものがいかに魅力的かということを私に教えて下さいました。音楽家でいうと、ビョークの音楽はとても刺激をうけました。
 
高橋さん 大学に入学して間もない頃、門下の先輩の演奏を聴いて鳥肌が立つほど感動し、そこから強い憧れをもって練習に励みました。自分が作曲した曲を、作曲専攻の友達がショパンっぽいと言ったので、自然に影響を受けたのはショパンかもしれません。好きな調もショパンと偶然同じでした。

―今回のツアーの抱負をお願いします。

日野さん 私たちがずっと目標に掲げてきたことは、正に今回の「コンサートツアー」です。夢が叶ったことに甘えることなく、一公演ずつカルディアのパフォーマンスが成熟していけるよう頑張ります!

―トリオ・カルディアの今後の目標を教えて下さい。

日野さん ツアーの次は「全県制覇」でしょうか。とはいえ、大きなホールでも、小さなカフェのような会場でも、いつも私たちらしく目の前のお客様お一人お一人の心に届くような音楽を大切にしていきたいです。そして『またカルディアが聴きたい!』と言っていただけるような、リピートしていただけるような魅力的なアーティストになりたいですね。



トリオ・カルディア プロフィール
国立音楽大学附属小学校からの幼なじみ3人組。「カルディア」とはギリシャ語で「心」を意味している。
国立音楽大学で学び、それぞれがクラシックやロックなど、各分野にて幅広く演奏活動をしながら、トリオ・カルディアでは幼なじみにしかできないアンサンブルを展開。『ムジークフェストなら』をはじめとする各音楽祭への出演や、アウトリーチ事業、幅広いフィールドで演奏活動を行うと共に、ニッポン放送「垣花正のあなたとハッピー」への出演やCMに楽曲提供など各メディアにも出演。クラシックをベースに、ジャンルに囚われない音楽活動を行なっている。「concentration」「Cinema Horic」が発売中。

日野真奈美(フルート)
国立音楽大学附属高等学校を経て同大学を卒業。同大学大学院修士課程修了。成績優秀者に贈られる研究奨学金授与。第14回ヤマハ新人演奏会、第37回フルートデビューリサイタル、レインボウ21サントリーホール デビューコンサート等に出演。第18回フルートコンヴェンションアンサンブルアワード部門入選。国立音楽大学演奏補助員。
パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団ジャパンツアーに参加。サントリーホールで行われたコシノジュンコ主催「よみがえれ熊本城」にてソリストとして出演。杉並公会堂にてゲイツオン管弦楽団と尾高尚忠フルート協奏曲を共演。
TV・CMのレコーディング、学校・施設などでのアウトリーチ公演、吹奏楽コンクール審査員などから、トリオカルディア、木管五重奏カラフルのメンバーとしても活動中。広告モデル、司会、毎週各局にて放送中「ダイアモンド?ユカイのゆかいなラジオ」voicy「日野真奈美のクラシックに恋して?」にてラジオパーソナリティ。2021年からは日野真奈美が企画する、音楽と他ジャンルをかけあわせた「クロスオーバーコンサート」の制作をスタート。

星野沙織(ヴァイオリン)
国立音楽大学附属高等学校および、国立音楽大学を首席で卒業、同時に武岡賞受賞。2011年に全日本芸術協会主催のソロリサイタルをウィーンホールにて開催。2014年3月、桐朋学園大学院大学を修了。
現在、フリーで演奏活動をするかたわら、国立音楽大学附属小学校の非常勤講師を務める。2015年、ティートックレコードより「Piazzolla for Two」をリリース。また、2017年には初のオリジナルアルバム「Overdose」を、2020年にはワルキューレレコードより、8弦エレキギターとのユニット「soLi」としての初のアルバム「soLi」をリリース。また、テレビ番組、スマホゲームへの楽曲提供など、近年は作曲にも注力しつつ、さまざまな音楽ジャンルに関わっている。

高橋亜侑美(ピアノ)
国立音楽大学卒業、ならびに鍵盤楽器ソリストコース修了を経て、同大学大学院修士課程を修了。平成21年度同大学国内外研修奨学生。同大学ソロ・室内楽定期演奏会、卒業演奏会、第80回読売新人演奏会、第35回東京同調会新人演奏会に出演。
2014年、ポーランド・シレジア・フィルハーモニー管弦楽団とラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を共演。2012年カワイ表参道くにたち・シリーズリサイタル、2013年耕心館連弾リサイタル、2015年ソロリサイタル他、室内楽やコンチェルトのソリストとしても演奏会多数出演。第53回東京国際芸術協会オーディションアンサンブル部門合格、新人演奏会に出演。
現在、私立高等学校、短期大学、専門学校の非常勤講師を勤める傍ら、ソロ・室内楽・伴奏者として演奏活動を行っている。


三木労音8・9月例会(第196回)
トリオ・カルディア コンサート
2023年8月19日(土)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(トリオ・カルディア例会から参加希望の方は8・9月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。

2023年7月14日金曜日

7年ぶりに会場が再び熱狂に!情熱溢れるドンアルマスサウンド

照りつける日差しが痛いかと思えば、もくもくと雲が広がりざっと雨が降るこの頃のお天気。近畿圏もそろそろ梅雨明けが近いのではないでしょうか。

さて先週7月9日(日)は雨の予報の中、6・7月例会「DON ALMAS(ドンアルマス)スパニッシュギターライブ」を開催しました。


ドンアルマスのお二人には前日から三木市にお越しいただきました。
お二人が到着される時間がちょうど強雨の予報でしたが、到着された時は雨も降らず、無事、7年ぶりに三木入り。その後我々スタッフも食事をご一緒させていただき、それぞれの近況報告などしばしの間和やかな時間を楽しませていただきました。

そして翌日の例会本番日。
朝は少し雨模様でしたが、お二人が会館に到着される頃はピタッと降り止む雨!
どうやらドンアルマスには雨を止める力があるようです(笑)

運営スタッフで開演前にロビーにて歓迎会

そしてステージ開演。

再び会場を熱狂に巻き込む素晴らしいパフォーマンスでした!
今回のプログラムもカバー曲、オリジナル曲で構成。彼らのオリジナル曲はとてもカッコいいですよ!一方でカバー曲もポップス、歌謡曲から演歌までどんな曲でも彼らが弾くとカッコよく聴こえるドンアルマス流アレンジがすごい!何でも消化吸収する懐の広さも彼らの特徴です。
ドンアルマスは基本リードギターの桜庭さんがメロディーを担当し、サイドギターの谷島さんがリズムバッキングを担当されますが、桜庭さんが身体のアクションや表情などからも情熱が溢れているのに対して、谷島さんはクールに軽々と小気味良くリズムを刻む、そのお二人の個性の対比も魅力です。


またMCの時も、誠実さにじみ出る桜庭さんが主に話をする隣で、谷島さんが常に小声で相槌だけを打っている姿も愛嬌があり好印象でした。


前回2016年にご出演いただいた時は、それまで3人だったドンアルマスが2人になって再出発した直後だったのですが、MCで「前回の三木労音出演後に大きな仕事が実現していったので、三木労音のステージは縁起がいい」と持ち上げていただきました。(三木労音も前回ドンアルマスの後にジュリーの例会が大成功でしたので、縁起の良さはお互いさまですね)
また、コロナ禍でご自身も活動継続に様々なご苦労をされたことから、「文化を守るのは、この場に参加し続けてくださっている皆さんです」と言われたりと、私たちにとって心に残る言葉も多くいただきました。


今回も終演後サイン会に多くの方が並ばれ、いつまでも興奮冷めやらぬという様子。(※私が並ばれる皆さんのCDを包んでいるビニールを取るのに大忙しで写真を撮る間がなく、残念ながら証拠写真はありません 笑)
前回同様今回も、終演後興奮して帰られる方多数、回収したアンケートもほとんどが最高評価でした!
最後にお帰りの際、お二人が会館を退出される頃には空には青空が見えていました。

ドンアルマスの桜庭さん、谷島さん、ありがとうございました!ますますのご活躍を期待しています。
3度目またお越しいただけますように、私達もこれからも活動をがんばっていきましょう!

2023年6月30日金曜日

仲間を誘って、例会を盛り上げよう! コロナ禍を乗り越えて、会員拡大に弾みを!―第33回定期総会


今年の定期総会は6/18(日)の午前中に市民活動センターで、17サークル24名の参加で開催しました。

2020年からのコロナ禍も3年が過ぎ、会員みんなの力でここまで乗り越えてきたこと、三木労音がこれからも生のコンサートを鑑賞する貴重な場となるので仲間を誘っていこうということを確認しました。

また2023年度例会の中から、アーティストを推薦された会員からの「推しの一言」を聞く時間もあり、ますます例会が楽しみになりました。

ワタナベフラワーのボーカル、クマガイタツロウさんの著書を紹介されたKさん。

今年度の例会もとても楽しみです!ぜひ新たな会員も迎えながら、6回の例会を成功させていきましょう!

2023年6月5日月曜日

【次回例会案内】会場を熱狂の渦に巻き込んだ ドンアルマス旋風、再び!!― DON ALMAS(ドンアルマス/スパニッシュギターユニット)

次回例会は、2016年の初出演で大好評を博し、今回7年ぶりにアンコール出演をいただきますスパニッシュギターユニット「ドンアルマス」の登場です。
今回のブログでは、ドンアルマスのお二人へのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)

DON ALMAS(ドンアルマス)
左/桜庭伸弘さん 右/谷島凛樹さん



前回2016年例会でのインタビュー記事はこちらから↓

―今回は7年ぶりのご出演ということで、初めて聴かれる方も多くいらっしゃいますので、まずはドンアルマスのお二人それぞれの近況報告を兼ねた自己紹介をお願いします。

桜庭伸弘さん(以下、桜庭さん) 三木労音の皆様!7年前よりも7歳大人になりましたドンアルマスの桜庭伸弘です(笑)。前回の三木労音さんでプレゼントして頂いた鎌を使って、趣味の農園で草刈りや野菜の収穫をさせて頂きました。切れ味抜群で重宝いたしました。本当にありがとうございました! 現在も趣味の家庭菜園やお米作りなど、音楽と共に楽しく継続しております。みなさまにお会いできる本番当日を心から楽しみにしておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

谷島凛樹さん(以下、谷島さん) サイドギターの谷島凛樹と申します。主に曲のリズムを担当しています。性格は引っ込み思案の目立ちたがり屋という感じで、人前で話すことはあまり得意ではありませんが、決して嫌いというわけではございませんので暖かく見守って下さい。
近況ですが、2021年秋に約4年ぶりとなる灯りをテーマにした曲を発表し、その曲のモチーフをイメージして制作したランプオブジェが昨年末公開された映画の中でインテリアとして採用され、見事銀幕デビューを果たすことができました。これを励みに次回作へ向けて新曲制作に勤しんでおります。今回このような機会で演奏させて頂けることに感謝です。何卒よろしくお願いいたします。

―グループとして、この7年間の中で取り組まれた特徴的なことを教えて下さい。

桜庭さん この7年間も「ギターでどこまで表現出来るか」に挑戦し、2017年からはクルーズ船での演奏が始まり、2019年には、日本舞踊の皆様と国立劇場での舞台に立たせて頂いたりとプロフィールに書けるような嬉しい出来事が続いてきました。どんな時も、常に取り組んできたのは作曲なので、大きなお仕事を頂けた時の喜びもありますが、取り組みで言うとやはり作曲を頑張って取り組んで、アルバム作品を残してきたことかなと思います。

―新型コロナウイルスに翻弄されたこの3年間でしたが、その中で特に印象に残ったことや心境の変化がありましたら教えて下さい。

桜庭さん 最初の年は、こんなに長く続くとは思ってもいなかったので、今できる事は何かを考えながら、ネットラジオやSNSでお客様とのつながりを作ったりと、時間をかけてやっていましたが、コンサートは延期に次ぐ延期で、最終的には中止となり、初めてのチケット払い戻しを経験しました。出て行くばっかりで、入ってくるものがゼロの中での払い戻しは、流石に絶望感を味わいました。そんな中でも、コロナ禍で作曲して、一生懸命作ったCDを買って応援して下さる方々や、あたたかい励まし、感染対策コンサートに足を運んで下さった方々に支えられて、3年間を乗り越えてくる事ができました。この感謝の気持ちが、今まで以上に命に刻まれています。

谷島さん これまで人前で演奏をする事が当たり前のような日々でしたが、様々な規制により制限される中、自分からできることは何か問い続けながら活動する機会を頂きました。お互い大変な中ではございますが、少しでも次への一歩を後押しできるような作品を作り上げ、お届けしようとこれまで以上に一回一回の演奏を大切にする思いに至ってます。

―7月のコンサートの聴きどころ、そして抱負をお聞かせ下さい。

桜庭さん ドンアルマスは、どんなジャンルでも、自分達の音楽に変えて演奏できます。7年前の演奏を覚えていらっしゃる方も少ないかなと思いますので、自己紹介も兼ねながら「ギターでこんな曲やるの?」と驚いて頂いたり、指の残像が見えるぐらいの早い曲もやってみたいと思いますので、楽しみに待っていて下さい。

谷島さん 今回初めてとなる皆様には、今まで聞いたことがないようなスパニッシュギターによる演奏を、そしてお久しぶりの方には、前回よりもパワーアップしたパフォーマンスで皆様に元気をお届けできるよう精一杯頑張ります。

2023年5月23日火曜日

祝25周年!Queen's Tears Honey の素晴らしいアカペラエンターテインメントでした!

今月初めの5月7日(日)に、三木労音例会「Queen's Tears Honey アカペラコンサート in 三木」を開催しました。
当日はあいにく朝から大雨となりましたが、そんな中でも出演者はもとより、会員や一般券の皆さんには期待を胸に会場まで足をお運びいただき、おかげでとても素晴らしいコンサートとなりました!

アンコール後にステージから客席の皆さんと一緒に記念撮影

今回、Queen's Tears Honey(=キューティーハニー)には初めて三木労音例会にご出演いただきましたが、グループとして25周年、また現在の中心メンバーが加入して11年、そして多い年で年間200回以上のステージに立ち続けてこられただけあっての、さすがの安定した歌唱力、ハーモニー、舞台運び、また存在感がステージに表れていたコンサートでした!
また昭和歌謡をはじめ、ジャズなど様々な曲を揃えられたプログラムは、客席の皆さんから大好評!よく知られているけれどもなかなか生で聴くことのないディープな楽曲もあり、年配の方はもちろん幅広い世代に楽しんでいただけました。
また6人の女性の声だけとは思えない華やかなアレンジ、次々と入れ替わっていく個性の違ったリードボーカル、本当に声だけなの?と驚かれた方も多いボイスパーカッションやベースボーカル、トランペットなどの楽器の音・・・アカペラの魅力を十分に堪能させていただきました。
そして客席の皆さんとの手拍子やかけ声のやり取り、最後には会場も一緒になって歌う場面もあり(本当に久しぶりに!)、ライブの楽しさを存分に味わえました!

開演前にステージで運営スタッフでメンバーを歓迎
一緒に写真も撮らせていただきました!

また今回の例会では、キューティーハニーのリーダーHARUさんが三木市出身ということもあり、昔からの友人知人、直前に掲載していただいた神戸新聞のインタビュー記事を見られて駆けつけて下さった方など、たくさんの方の応援もありとっても温かいコンサートになりました。
終演後ロビーでは25周年記念に作られた新譜をはじめ、たくさんのCDをお帰りの皆さんにお買い上げいただきました!


キューティーハニーメンバーのツイッターより。



キューティーハニーの25周年ツアーは、これから広島、名古屋、そして兵庫県養父市などが決まっていますが、一年をかけて各地に赴かれます。
素晴らしいグループですので、お近くでライブがある時はぜひぜひ聴きに行って下さい!

そしてまた三木労音にもお越しいただきたいですね!!

2023年4月3日月曜日

【次回例会紹介】アカペラのバトンをつないで25年、歌声で人々の心に灯をともす女王達 ― Queen's Tears Honey(アカペラ)

次回例会は、グループ結成25周年を迎えられた女性6人によるアカペラグループQueen`s Tears Honey(クイーンズ・ティアーズ・ハニー/愛称キューティーハニー)の登場です。
今回のブログでは、キューティーハニーのリーダー・HARUさんのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)

リーダー/中出晴香(HARU)/写真中央
3歳から詩吟を始め、学生時代は吹奏楽に明け暮れ、様々なジャンルの音楽に出会う。
現在はVocal,Chorus,MC,編曲,美容に対する執着(笑)等…マルチな才能を武器にQueen's Tears Honeyを引っ張っている。好物はワインと卵料理。
兵庫県三木市出身。



―まずはグループの歩みを教えて下さい。

HARUさん キューティーハニーは、女性だけでアカペラをやってみたい!というメンバーが集まり結成されたアカペラグループです。初めてステージに立ったのが1998年5月の大阪のイベント出演で、そこから数えて今年は25周年となりました。
私は途中からの参加なのですが、25年の中でメンバーの入れ替わりがかなりあり、その時々のメンバーによってグループのカラー、レパートリーは変わってきました。私を含めた現在の主なメンバーは7期メンバーになるのですが、私が加入した時はそれまで6人いたメンバーのうち5人が卒業、残った一人と新しく入った私達で再スタートしました。それまでは元気で明るく、ダンスなど動きのあるステージが特徴のグループでしたが、私達が入ってからは、衣装もロングドレスに替え、レパートリーにも昭和歌謡などを入れて、落ち着いた雰囲気になっていきました。

―HARUさんがキューティーハニーに加入された時のことを詳しく教えて下さい。

HARUさん 私がグループに入ったのは2012年です。それまでアカペラを仕事にしようとはっきり思っていたわけではなかったのですが、元メンバーの中で唯一残った方から当時所属事務所の研修グループで勉強中だった私に「一緒に歌って」と頼まれ、そこで初めてプロになる決意をしました。そこからは二人でメンバー探し。それまで一緒に研修グループで歌っていた人や、大学のアカペラサークルなどからスカウトして、一緒にやっていくメンバーを見つけました。
そしてスタートすると同時に新CDを制作、「新生キューティーハニー」として以前のメンバーが築いていた公演先全部にご挨拶するため全国を回りました。最初は勢いもあり各地に呼んでいただけましたが、半年ぐらいが過ぎると、これからはしっかり地に足をつけて自分達らしさも出していかないと活動が続かないと思い始めました。またちょうどその頃に、同じ事務所のアカペラグループ宝船が活動休止となり、宝船が受けてきた仕事も受けることができるようにと昭和歌謡を歌い始め、さらにその中からキューティーハニーらしさが出てくるようにと、これまで努力してきました。

―2012年に三木市文化会館で行われた活動休止前の宝船コンサートの前座で、新生キューティーハニーで出演されましたね。

HARUさん 私は入って直ぐでした。とんでもない時期でしたね(笑)。全然歌えてもしゃべれてもなかったと思います。

―HARUさんの音楽活動の原点、アカペラとの出会いを教えて下さい。

HARUさん 私は3歳から小学校高学年まで詩吟をやっていました。三木市に住んでいた子供の頃、近所に詩吟の先生がいらっしゃって、文字も読めない頃から先生が歌われるのを耳から覚えていったことは、その後のアカペラに活きているのかもしれませんね。
後は父母とも音楽が好きで、家に楽器があったことも影響して、中学校からは吹奏楽に打ち込みました。私は子どもの頃勉強など苦手なことが多く、唯一音楽は褒められていました。その頃母から「勉強ができないならやらなくていい、音楽だけでもしっかりやってくれたらいい」と激励され、高校は神戸の高校に吹奏楽の特待生で入学しました。その頃は歌よりも楽器のほうに傾倒していましたが、楽器でプロを目指すのもまだ迷っていた二十歳頃に、アカペラに出会いました。
当時は音楽をするためにまずは貯金をしようと仕事に明け暮れていた時期で、なかなか楽器を手にする時間もないくらい忙しい毎日でした。そんなある夜、三木山森林公園の駐車場に車を停めて楽器の練習をしていると、向こうの自動販売機の前で車座になってアカペラの練習している男性5、6人のグループが目に入りました。興味を持って声をかけてみたら、最後には楽器と歌とでセッションをするほど意気投合し、仲間になりました。でも少し経つとアカペラのメンバーが就職で一人減り二人減り・・・継続するかどうかという話になった時、私もコーラスだったら出来るかな、と加わらせてもらったのがアカペラへの第一歩でした。
その後グループ名を「音玉(おんたま)」として何年か活動する中で、歌うことには自信がなかった私も「歌うこともいいかもしれない」と少しずつ思えるようになってきました。三木市のジャズカフェベイシーをはじめ、出番も結構ありましたが、ある時ベイシーで宝船のライブが企画された時に、今は亡きベイシーのマスターから「君らも歌ったら」と声をかけていただき、私達が迷っているうちに勝手に話が進んで(笑)宝船の前座で3曲ほど歌わせていただきました。そういうことが何度かある中で現事務所の社長やメンバーの方とお話する機会があり、社長からもプロにならないかと声をかけていただきました。その時はまだ趣味でやっているという気持ちでしたが、結果的にその後研修グループに参加し、今の活動に繋がりました。
アマチュア時代のグループでは、三木労音の小巻事務局長のギターとコラボしたことも(2007年)

―これまでのキューティーハニーの活動の中で印象に残っていることを教えて下さい。

HARUさん 私がすごく成長できたと思った公演があります。それは2017年に兵庫県北部の出石町にある、日本で一番古い芝居小屋「永楽館」での公演です。以前神戸で行われた介護関係者の会で知り合った朝来市の介護施設の施設長さんに、そちらの地域でも公演ができないかと相談した時にこの永楽館のことを教えていただき、ここで公演をしたいと伝えるとさらにいろんな方々を紹介していただきました。紹介いただいた方々に電話をしていくと、見ず知らずの私にも関わらず、皆さん本当に親身になって相談に乗って下さり、まずは近くにあるお寺でチャリティーコンサートを行い、そこで一度聴いてもらってから永楽館の公演へ繋げていけばいいのではと助言をいただきました。チャリティーコンサートでは嬉しいことにその場で多くの方が永楽館コンサートのチケットを買ってくださいました。他にも私たちも神戸からバスを仕立ててお客さんを連れてきますと言うと、地元の方がボランティアで観光ガイドを買って出て下さるなど、様々な協力をいただき、おかげで満員御礼の中で成功させることができました。公演を通じて地域の人達とのつながりがこんなにしっかり出来たと思えたのはこれが初めての経験でした。協力いただいた方からも「誘った人達からお礼を言ってもらえた」「町興しになった」「活気が出た」と町の人達も喜んで下さり、地域の人が出来ること、私達が出来ることがうまくマッチして作れたということが自信になって、後の他の地方の公演にもその経験を活かすことができました。
満席の中で行われた永楽館での公演

―キューティーハニーで演奏する曲のほとんどはHARUさんがアレンジされているそうですね?

HARUさん アレンジについてはこれまでちゃんとした勉強はしたことがないのですが、耳で聴いた音を楽譜に起こして、全部のパートを自分で歌いながら楽譜に書いていくことを繰り返してきました。既存の楽譜ではメンバーの声に合わない場合も多く、基本はメンバーそれぞれの声や音域に合うようにオーダーメイドで作っています。一番高いソプラノばかりが前に出るのではなく、曲によってメンバーそれぞれの声の雰囲気を前に出すようにすることで音楽の幅が広がります。
今のメンバーは似たような声の人がいないので一つにまとまるのは大変ですが、その分幅が広いので、聴いていても歌っていても面白いと感じます。

―今年25周年の活動、また今後の活動を教えて下さい。

HARUさん この間コロナで活動があまり出来ていなかったのですが、そんな中でも少しずつキューティーハニーにお声かけをいただいたところに出演させていただいたり、レコーディング中にコロナ禍になり、ツアーに回れないのでストップしていたCD制作をクラウドファンディングで多くの方に支援していただき、各地の皆様にもお届けすることができたりと、活動してきました。
今年はコロナ規制も少し緩和されましたし、25周年というのも併せて、各地をツアーで回り、このたび新しく作ったCDを直接手渡したいと思っています。すでにレコーディングも終わり、4月23日から発売開始します。またコロナ以前は年間200回の公演を行ってきましたが、今後はメンバーみんなが年を重ねても無理なく出来るような形に変えていこうと思っています。
今後もなるべく多くのステージに立ちたいのですが、まずはコロナで中止になったままの公演、チケットを販売した後中止になった公演のチケットを今も大事に持っていて下さっている方もいらっしゃるので、そういうところへ足を運んでいきたいです。

―最後に5月のコンサートに向けてメッセージをお願いします!

HARUさん 三木市文化会館は、自分が一番好きな音楽を志すきっかけとなった思い出深い場所です。コンサートのお話をいただいた時とても嬉しい気持ちになりました。
Queen's Tears Honeyのレパートリーは親しみやすい曲が多く、堅苦しい雰囲気ではありませんので気負わずご来場くださいね。皆様にお会いできるのがとても楽しみです!
2023.3.9 HARUさんに三木労音事務所までお越しいただき、取材させていただきました。



Queen's Tears Honey(愛称 キューティーハニー)
1998年結成 アカペラグループ発祥の地と言われている神戸を拠点に、
全国各地で活動。(現在は7期・8期・9期メンバー)
1960〜80年代の昭和歌謡やスタンダードナンバーを中心とした親しみやすい曲をお届けしています。
女性グループならではの華やかな雰囲気のステージをお楽しみください♪
2018年 NHK 生放送 Jazz Live KOBE出演。
2022年 京セラドームにてプロ野球公式戦国歌斉唱をつとめる。
※5/7の出演メンバーは上記写真の6名となります。

三木労音4・5月例会(第194回)
Queen's Tears Honey アカペラコンサート in 三木
~25周年記念アルバムJukeBoxⅡリリース~
2023年5月7日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
参加費 会員/会費のみ 一般/4,000円
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(キューティーハニー例会から参加希望の方は4・5月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。