今回は、南里沙さんのインタビュー記事を掲載します。
聞き手・小巻健(三木労音事務局長)
―南里沙さんは現在クロマチックハーモニカのプレイヤーとして全国各地で活躍されていますが、音楽に出会ったきっかけ、またどのような環境で音楽に取り組まれてきたかを教えて下さい。
南里沙さん 幼い頃からピアノを習い、クラシック音楽に触れてきました。
中・高ではオーケストラクラブでオーボエと出逢い、リード楽器の美しい響きに感動し、大学をオーボエ専攻で進みました。
大学在学中、オーボエ専攻は私一人で、オーケストラでの公演には毎回立つ事になり、この経験が後の道にプラスになりました。
―そんな南さんがクロマチックハーモニカに転向されたのはどのようなきっかけですか?
南里沙さん “リード楽器”でネット検索中に、偶然クロマチックハーモニカに出逢い、その響きは未知との遭遇でした。
オーボエとクロマチックハーモニカ、共通しているのはリード楽器であるという点。形は全く違いますが、リードの響きを愛している私です。
クロマチックハーモニカの魅力は、私の琴線に触れた音色。これは私だけではなく、きっと多くの聴衆の皆さんの心にも響くと思いました。クロマチックハーモニカに出会う為にオーボエを選んだと・・・、気づくと学ぶ道をクロマチックハーモニカに大きく舵をきっていました。
―クロマチックハーモニカとはどのような楽器ですか?またその魅力は?
南里沙さん 楽器の右側にスライドボタンがついています。押すと半音上の音がなり、4オクターブと2音という幅広い音域が奏でられる楽器です。
ジャンルは幅広く、クラシック、ジャズ、ポップス、童謡から演歌まで・・・、懐かしいハーモニカの音色にくわえて、新しい響きを持つ魅力のつまった楽器です。
―2013年にCDメジャーデビューされてから演奏活動の機会が広がっていることと思います。最近の主な演奏活動をご紹介下さい。
南里沙さん クロマチックハーモニカは、私一人立つ場所があれば演奏できる楽器です。小さなお店から大ホールでの演奏、オーケストラのソリストとしても演奏させて頂いております。
今では、ラジオやテレビで聴いて頂ける機会も増えました。演奏を聴いていただいた方より「私もクロマチックハーモニカを始めました」と嬉しい報告もいただいています。また海外での演奏も増えてきている今です。
―今回の三木労音例会では、ミニハーモニカを使ってハーモニカ体験ワークショップとステージ共演の企画も行いますが、そちらへの抱負をお聞かせください。
南里沙さん 昔、ハーモニカを吹いた思い出のある方も多いと思います。ハーモニカは呼吸をするように奏でる楽器。小さなお子様から、ご年配の方まで楽しんで頂けます。今回、皆さんと共演する曲は「きらきら星」。ハーモニカの楽しさを感じて頂けると嬉しいです。
また、これをきっかけに、クロマチックハーモニカを学んでいただける方が増えることを願っています。
―お仕事が続くなど忙しい時には、どのようにして気分転換をされていますか?
南里沙さん 根っからの音楽好きということもあり、気分転換も音楽になっている事が多いです。ゆったりとCDを聴いたり、ライブに行って音楽を聴くことが明日への生きる力になります。
時には自然と触れ、季節の風を感じることも気持ちの切り替えになっています。
―南さんの今後の活動、またクロマチックハーモニカの将来への夢をお聞かせください。
南里沙さん 9月にはニューアルバム「El Mundo ―エル・ムンド―」がキングレコードより発売になります。
いつの日も皆さんに聴いて頂けるよう、日々努力していきたいと思っています。
将来への夢は、クロマチックハーモニカを広めてゆき、多くの皆さんの心の扉を開き、生きる力になる演奏をする事が夢です。
―最後に三木労音会員へメッセージをどうぞ!
南里沙さん はじめてクロマチックハーモニカの音色を聴く方も多いのではないでしょうか。サポートに東京からギター渡辺具義さん、ピアノただすけさんを迎えて、クロマチックハーモニカの魅力をお届け致します。
今回は皆さんとの共演もあり、とても楽しみなコンサートです。8月21日(金)三木市文化会館でお会いしましょう!
南 里沙 プロフィール
3歳でピアノ、12歳でオーボエを始め、神戸女学院大学音楽科オーボエ専攻卒業。
大学在学中にクロマチックハーモニカに出会い徳永延生氏に師事。
クロマチックハーモニカの音色に魅せられて研鑽を積み、2009年、F.I.H.ドイツ世界大会オープンカテゴリー準優勝。2010年、第30回F.I.H.日本ハーモニカコンクール3部門にて優勝。同大会にて全部門総合グランプリを受賞。第8回アジア太平洋ハーモニカ大会クロマチックソロオープン(シンガポール)にて優勝。2013年には、クロマチックハーモニカコンチェルト“Labyrinth of Fantasy”全4楽章をブルガリア国立ソフィアフィルをバックに世界初演し大喝采を浴びた。
キングレコードよりアルバム「Mint Tea」でメジャーデビュー。
最近では、NHK名曲アルバムにて東京フィルハーモニー交響楽団、東京混声合唱団と共演。ドラマやアニメにも多数参加、クロマチックハーモニカを響かせる。また、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール、チケット2000枚がわずか5分で完売となり、話題となる。クロマチックハーモニカの美しい音色と、テクニックの高さ、音楽のジャンルを超越した活動で、国内外から注目を集めている。
2014年ドイツHOHNER社とエンドース契約を結ぶ。
HP http://southrachel.p1.weblife.me/
三木労音7・8月例会
南里沙 クロマチックハーモニカコンサート
2015年8月21日(金)19:00~三木市文化会館小ホール
<会員>会費のみ(7・8月分会費)
<一般>特別親子ペア券 4,000円(大人1名+中学生以下のお子様1名)
その他に高校生、障がい者割引有。および人数の追加の場合などはお問合せ下さい。
お申し込みは三木労音TEL0794-82-9775まで。
入会はホームページhttp://www.mikiroon.comからも受付できます。
★夏休み特別企画★ 南里沙さんと『きらきら星』でハーモニカ共演
共演参加希望の方は、三木労音事務局へお申し込み下さい。その際にミニハーモニカ(1,000円)を購入いただきます。
コンサート当日8/21(金)の17:20~18:00三木市文化会館小ホールで、南里沙さんの指導によるワークショップを体験した後、夜のコンサートのステージで共演します。
ハーモニカを昔吹いたことのある方も、初めて吹く方も、どなたでもご参加できます。夏休みの思い出にぜひご家族で参加しませんか?
お問合せ・お申込みは三木労音事務局 info@mikiroon.com 、もしくはTEL0794-82-9775へ。
0 件のコメント:
コメントを投稿