次回例会は、心揺さぶるオリジナル楽曲と情熱的な演奏で、全国様々な場所でライブ活動を展開されているギターとヴァイオリンのユニット、ジュスカ・グランペールの登場です。
今回のブログでは、ジュスカ・グランペールのお二人へのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
今回のブログでは、ジュスカ・グランペールのお二人へのインタビューをご紹介します。
聞き手 小巻健(三木労音事務局長)
左:高井博章さん、右:ひろせまことさん
―グループ名の「ジュスカ・グランペール」はフランス語で「おじいさんになるまで」という意味ということですが、名前に込められた思いと、フランス語で付けられた背景がございましたら教えてください。
ジュスカ 2人が出会って初めて一緒に音を奏でた時の新鮮さがずっと続きます様に、という想いでおじいさんというキーワードが出て来ました。そしてフランス語にこだわったのは、2人共通の好きなアーティストで、今から100年ほど前にフランスで活躍していたギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト、そしてバイオリニスト、ステファン・グラッペリ。この2人が作り出したジプシースイングジャズが好きで、それにあやかってフランス語にしました。
―お二人がそれぞれ音楽を始められたきっかけを教えてください。
ひろせまことさん(以下、ひろせさん) 私の家は父は声楽、母はピアノ、姉はオルガンそして僕がバイオリンという音楽一家でして、うちの家の常識の中では音楽以外の選択肢はありませんでした。
高井博章さん(以下、高井さん) 3歳年上の兄の影響で中2からギターに目覚めました!それからは寝る時もギターを抱いて寝るような日々(笑) それから45年も気持ち褪せる事なく弾いている事が奇跡であり、感謝しかありません。
―グループを結成されたきっかけを教えてください。
高井さん 20代後半からヨーロッパ旅行に行くようになり、そこで見かけたギターとバイオリンのデュオ!とても素晴らしくて、、クラシックをメインとしながらもいろんな要素が入っていて。それから帰国しバイオリニストを探していたら、知人を介して面白いバイオリンを弾く人がいる!と教えてもらい、早速連絡をして僕のライブを観に来てもらいました!
ひろせさん そんなことでライブを見に行くと、赤いエレキをブンブン振り回して、飛び上がりながら弾いている高井がいました。ジャズとロックの混ざったような激しい音楽で大音量でした。しかも髪型はモヒカン! 到底一緒にできないだろうと思いながら聞いていましたが、楽屋に挨拶しに行くと、汗だくのモヒカン頭の人は丁寧に挨拶をすると「リハーサルをしましょう」が第一声でした。
後日ちょっと不安な気持ちでリハーサルに行って音楽をやり出すと、なんとも快適な感じ!あっという間に時間が経ちました。
リハーサルの最後に1枚の楽譜を渡してくれて、その曲を弾くと 初めてなのに「バチっ」と合い、とっても印象深いフラメンコ調の曲でした。この曲が2人を結びつけてくれました。
―ジュスカ・グランペールの奏でられる音楽はいろんな音楽の要素がミックスされていますが、これまでにどんな音楽、またアーティストから影響を受けられましたか?
ひろせさん 幼少の頃はクラシック、中学の頃はハードロック、高校の頃はブルース、大学の頃はクラシックとジャズをよく聞いていました。ハードロックで好きなのはヴァン・ヘイレンやイングヴェイ・マルムスティーン。ブルースで好きなのはジョン・リー・フッカー、ジャズで好きなのはデクスター・ゴードン、クラシックで好きな演奏家はピンカス・ズッカーマン。
高井さん とにかくギターが好きで、ギターで弾ける音楽なら演歌も含めて、ほぼ全てを聴いてましたね!学生時代はフォーク・ロック・フュージョン、大学を卒業してからはジャズやフラメンコ等のラテン音楽に夢中になりましたね!ジプシースイング の生みの親・ギタリスト ジャンゴラインハルトは心の師匠ですね!そしてビートルズも大好きです。
―お二人はホールやライブハウス以外にも様々な場所で演奏されていますが、そんな中で印象に残っている場所や場面がありましたら教えてください。
ひろせさん 京都の上賀茂神社の観月祭で演奏したときの事、拝殿にて演奏していたのですが、演奏中楽器の音以外に風の音や水の流れる音が次第に大きく聞こえてきて、でも近くに水は流れていなかったので不思議だなって思いながら弾いていました。しばらくすると静かになってその後自分の足元から気のようなエネルギーのようなものが、ズバーっと通り抜けていって、木のように成長していったような気がしました。その状況は隣で弾いていた高井も同じように感じていたし、演奏後宮司様にお尋ねしたところ、満面の笑みで「いろんな神様がいらっしゃっていましたね」とおっしゃって、やっぱり本当だったんだ!と思ったことがありました
高井さん 春の桜の時期に、奈良の吉野で奉納演奏をもう20年近く毎年行ってます。
野外で美味しい空気を味わいながら自然に囲まれて演奏するのが大好きです!
神社やお寺・教会等、お祈りの場での演奏も素晴らしいですね!
―ジュスカ・グランペールとして、音楽を通してどんな活動をしていきたい、また何を伝えたいと思われますか?
ひろせさん 音楽は誰の耳にも平等に伝えることができます。皆んなで仲良く音を楽しむ事が出来ます。そんな音楽をたくさんの人に聞いてもらって皆んなが仲良くなってくれたら?そんな橋渡しの様な事が出来たら良いなぁと思っています。
高井さん 音楽は「心の薬」だと思っていて、やはり日々なくてはならないものだし、作った音楽や演奏で、心を癒したり元気付けたいと常々思っています。最近では、能登半島震災支援ライブに行った時に、音楽(芸術)がいかに心に大切なものかが痛いほど分かりましたし、そんな音楽をこれからも愛し奏でていきたいと思っています。
―1/26三木労音のステージに向けて、メッセージをお願いします。
ひろせさん 私たちの音楽は歌詞のないインストルメンタル音楽です。なので、いろんな想像を膨らませながら聞いてもらえる音楽だと思います。記憶の中や想像の世界、過去や未来、いろんな場所、宇宙にも簡単に行くことができます。いろんな旅を楽しんでもらえたら嬉しいです。
高井さん ギターの6本、バイオリンは4本の合計10本の弦の響き!そしてジュスカならではの緻密なアレンジ・演奏を楽しんでいただきたいと思います。
ジュスカ・グランペール プロフィール
ギター高井博章とバイオリンひろせまことによる、インストゥルメンタル・アコースティック・デュオ
1999年結成。共におじいさんになるまで楽しく続けて行きたいという気持ちをこめてフランス語でジュスカ・グランペール(おじいさんになるまで)と命名。ジプシージャズ、フラメンコ、タンゴ、クラシック、ラテン、邦楽など様々な要素を吸収した「ジュスカ・サウンド」は、情熱的で美しいメロディーを特徴とし、誰にでも受け入れられやすい音楽としてCMやTVラジオ等で使用されるなど、老若男女を問わず、幅広く人々に愛好されている。またライブは、コンサートホールやライブハウスに限らず、寺社・教会・博物館・大自然の中など様々な環境のもとに繰り広げ、たった2人、たった10本の弦が奏でる広い世界を持ったパフォーマンスが、高い評価を得ている。
ジュスカ・グランペールの代表曲「Gypsy Dance」が、SK-2サインズトリートメントのCMに使用されて以来、同CMをはじめ数々のCM音楽を担当。アルバム「mineral life」(鳥山雄司プロデュース)を葉加瀬太郎が音楽監督を務めるHATS(ハッツ)よりリリースしデビュー。現在10枚のアルバムをリリース。大竹しのぶ、押尾コータロー、KAN、クレモンティーヌ、ゴンチチ、紺野美沙子(朗読)、佐藤竹善、夏川りみ、葉加瀬太郎、一青窈、ロマーヌ(ジプシースイングギタリスト)等と共演。楽曲提供やレコーディング・ツアーサポート等を行う。
CM曲をはじめ、テレビドラマやバラエティ番組の挿入曲、NHKの番組テーマ曲や特番などの楽曲提供。現在、同局「おはよう関西」に楽曲提供。
2017年4月から2023年3月まで大阪のFM COCOLOにて、毎週金曜日24時~25時 ジュスカの番組「Daiwa Sakura Aid Jusqu’a Midnight Stroll』を6年間担当。2018年 小川珈琲TVCMに楽曲提供。
2024年8月、通算14枚目になる、結成25周年記念アルバム「FEVER25」をリリース。
公式ホームページ https://www.jusqua.com/
三木労音12・1月例会(第204回)
ジュスカ・グランペール コンサート
2025年1月26日(日)14:00開演
三木市文化会館小ホール
三木労音会員へ入会希望の方は、チラシ裏の入会申込書に会費2か月分(ジュスカ・グランペール例会から参加希望の方は12・1月分)と入会金(1,000円)を添えて、三木労音会員か事務局までお申し込み下さい。
ホームページからの入会申込みはこちら→http://www.mikiroon.com/info.html
詳細は三木労音事務局 TEL 0794-82-9775、またはメールinfo@mikiroon.comまでお問い合わせください。
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