今回は高橋竹童さんに行いましたインタビューの記事をお楽しみ下さい。
聞き手/小巻健(三木労音事務局長)
Q1 竹童さんは9歳で津軽三味線を始められたそうですが、そのきっかけを教えて下さい。
高橋竹童さん(以下竹童さん) 父が趣味で津軽三味線を、習っておりました。その教室に、ほぼ無理矢理連れて行かれて始めたのがきっかけです。
Q2 その後、19歳で津軽三味線の大家であられる初代・高橋竹山氏に師事されたということですが、竹童さんにとって初代竹山さんはどのような方でしたか。また特に思い出に残っているエピソードなどがあれば教えて下さい。
竹童さん 偉大な方を讃える言葉として「超える事は一生無理」ですとか「神のような」といった言葉をよく耳にしますが、今の私にはまだ表現する言葉すらみつかりません。
ステージで師匠と津軽三味線二重奏を演奏する事に・・・5〜6曲をメドレー形式で演奏するという内容で、曲順等を師匠と相談して段取りも滞りなく終了!いざ本番になりましたが、師匠の弾き出した曲は段取りで3曲目に演奏する事になっていた曲です。その後も、曲順は段取り通りに行かず、曲をまとめあげて終わるのに本当に焦りました。
本番のステージでは、そんな事は日常茶飯事で、今となっては鍛えられた内弟子時代でした。笑!!
Q3 今ではたくさんの方が津軽三味線を演奏され、その音色に触れる機会も増えましたが、竹童さんが感じておられる津軽三味線の魅力を、また演奏の際に大切にされていることを教えて下さい。
竹童さん 昔に比べ、スピード感やトリッキーなフレーズ等は凄い進歩を遂げている津軽三味線界ですが、何だか言い知れぬ空しさを感じます。昔の名人達は、開放弦の音だけでも誰の演奏か判別できる程、「個性の塊」でした。私は自分で作曲した曲を発表する事は殆ど無く、ひたすら師竹山が奏でていた曲を、追い求めて演奏しております。それは有る意味、竹山の奏でていた楽曲は完成されている曲が多く、それらの曲が大好きでもあります。本当に、良いんです!!一生かけて、極めていきたいものです。まだ、曲や三味線と言う楽器に弾かされてますから・・・。
Q4 竹童さんはソロ演奏以外にも様々な方と共演しておられるそうですが、最近特に印象に残っているステージなどがありましたら教えて下さい。
竹童さん 中村勘九郎さん、七之助さんご兄弟の演じられる歌舞伎舞踊と共演させていただく舞台に出演させて頂きました。御両名の実力は言うに及ばず、凄いスケールで作り上げられて行く舞台を目の当たりにしました。思い通りに行かないのが舞台ですし、思ってる以上の事が出来るのも舞台です。
Q5 今回は13年ぶりの三木労音例会へのご出演となりますが、当日はどのような演目になりますか。また聴きどころなどを教えて下さい。
竹童さん 師竹山が残して行った津軽三味線の楽曲の中には、竹山自身の独奏会ではあまり演奏されなかった名曲も沢山あります。今、私が演奏しなければ消え行く可能性があります。そんな曲も、ご披露させていただきます。
Q6 最後に三木労音会員の皆さんへメッセージをお願いします。
竹童さん 13年振りと言いますと、前回の演奏と比較するのに丁度良い年月かと存じます。果たして成長したものか否か、是非会場でご審査くださいませ。
高橋竹童さん(以下竹童さん) 父が趣味で津軽三味線を、習っておりました。その教室に、ほぼ無理矢理連れて行かれて始めたのがきっかけです。
Q2 その後、19歳で津軽三味線の大家であられる初代・高橋竹山氏に師事されたということですが、竹童さんにとって初代竹山さんはどのような方でしたか。また特に思い出に残っているエピソードなどがあれば教えて下さい。
竹童さん 偉大な方を讃える言葉として「超える事は一生無理」ですとか「神のような」といった言葉をよく耳にしますが、今の私にはまだ表現する言葉すらみつかりません。
ステージで師匠と津軽三味線二重奏を演奏する事に・・・5〜6曲をメドレー形式で演奏するという内容で、曲順等を師匠と相談して段取りも滞りなく終了!いざ本番になりましたが、師匠の弾き出した曲は段取りで3曲目に演奏する事になっていた曲です。その後も、曲順は段取り通りに行かず、曲をまとめあげて終わるのに本当に焦りました。
本番のステージでは、そんな事は日常茶飯事で、今となっては鍛えられた内弟子時代でした。笑!!
Q3 今ではたくさんの方が津軽三味線を演奏され、その音色に触れる機会も増えましたが、竹童さんが感じておられる津軽三味線の魅力を、また演奏の際に大切にされていることを教えて下さい。
竹童さん 昔に比べ、スピード感やトリッキーなフレーズ等は凄い進歩を遂げている津軽三味線界ですが、何だか言い知れぬ空しさを感じます。昔の名人達は、開放弦の音だけでも誰の演奏か判別できる程、「個性の塊」でした。私は自分で作曲した曲を発表する事は殆ど無く、ひたすら師竹山が奏でていた曲を、追い求めて演奏しております。それは有る意味、竹山の奏でていた楽曲は完成されている曲が多く、それらの曲が大好きでもあります。本当に、良いんです!!一生かけて、極めていきたいものです。まだ、曲や三味線と言う楽器に弾かされてますから・・・。
Q4 竹童さんはソロ演奏以外にも様々な方と共演しておられるそうですが、最近特に印象に残っているステージなどがありましたら教えて下さい。
竹童さん 中村勘九郎さん、七之助さんご兄弟の演じられる歌舞伎舞踊と共演させていただく舞台に出演させて頂きました。御両名の実力は言うに及ばず、凄いスケールで作り上げられて行く舞台を目の当たりにしました。思い通りに行かないのが舞台ですし、思ってる以上の事が出来るのも舞台です。
Q5 今回は13年ぶりの三木労音例会へのご出演となりますが、当日はどのような演目になりますか。また聴きどころなどを教えて下さい。
竹童さん 師竹山が残して行った津軽三味線の楽曲の中には、竹山自身の独奏会ではあまり演奏されなかった名曲も沢山あります。今、私が演奏しなければ消え行く可能性があります。そんな曲も、ご披露させていただきます。
Q6 最後に三木労音会員の皆さんへメッセージをお願いします。
竹童さん 13年振りと言いますと、前回の演奏と比較するのに丁度良い年月かと存じます。果たして成長したものか否か、是非会場でご審査くださいませ。
高橋竹童 プロフィール
1970年新潟生まれ。父親の影響で9歳より津軽三味線を始める。
高橋竹栄のもとで早くからその素質を開花させ、19歳で津軽三味線の大家、初代高橋竹山に師事、最後の内弟子となる。
その音楽世界は津軽三味線にとどまらず、20歳で胡弓を長谷川清二氏(富山県八尾町)に師事、翌年より胡弓弾きとして「風の盆」に参加する。
また、琉球三線フェスティバルへの出演を機に沖縄音楽に触れ、三線を照屋勝武氏(沖縄県石川市)に師事した。
24歳よりソロ活動を開始。師竹山譲りの豊かな音楽性を継承すると共に、胡弓や三線も取り入れた奥行きある演奏の深い叙情性には定評があり、豪快な音締めと軽妙洒脱な舞台運びでオリジナルなスタイルを創出している。
海外でも国際交流基金の派遣により、2004年に中央アジアのウズベキスタン共和国、カザフスタン共和国において公演を開催。
2005年には同じく派遣により、中近東のヨルダン、レバノン、ボスニア各国で公演を開催している。
2006年、打楽器の和田啓と筝の丸田美紀と共に「Trinity」(トリニティー)を結成。2009年6月に「Trinity」のCDをリリース。同年10月、中村勘九郎(当時:中村勘太郎)、中村七之助、和太鼓の林英哲と共に錦秋特別公演「芯」全国ツアーに参加。2011年10月同じく錦秋特別公演「芯」全国ツアーに参加。同年11月「Trinity」として、国際交流基金の派遣によりフィリッピン、ベトナムで海外公演を開催。2012年10月国際交流基金の派遣により、チュニジア、エジプト、イランで海外公演を開催。2013年秋、錦秋特別公演「芯」全国ツアーに参加。
2014年6月岡山・兵庫・堺など公演多数。
大衆演劇や落語等の芸能文化への造詣(ぞうけい)も深く、そのアーティストとしての活動域は、ジャンルを超えて一層の広がりを見せており、更なる注目と期待を集めている。
三木労音1・2月例会
高橋竹童 津軽三味線コンサート
2015年2月19日(木)<昼>13:30~ <夜>18:30~ ※選択制
兵庫県立三木山森林公園 音楽ホール ※次回のみ会場が変わります。
参加費 会員/会費のみ 一般/4,000円
新入会員大募集中!お申し込みは三木労音TEL0794-82-9775、Eメールinfo@mikiroon.com、もしくはホームページhttp://www.mikiroon.comからも入会できます。
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